約 4,137,905 件
https://w.atwiki.jp/83452/pages/18641.html
1 2 紬梓 2012/09/04 http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1346755233/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る い、良いんじゃないかな。 -- (通りすがり) 2012-09-08 10 50 51 あずにゃん、赤ちゃんに乳あげられるほどのむn…すいません、何でもありません! -- (あずキャット) 2012-09-07 00 39 07 紬梓は素晴らしいコンビ! 2人は幸せになってほしい! -- (おすし!) 2012-09-06 22 13 14 ムギちゃんはいい母親になるよ -- (名無しさん) 2012-09-06 07 29 18 え? の連続だった -- (名無しさん) 2012-09-06 02 41 59 話が突発的だな、けど無事産んだ後まで見たかったとも思う -- (名無しさん) 2012-09-05 23 47 49 いいや、先は明るく開けているじゃないか。外野が何と言おうと -- (名無しさん) 2012-09-05 22 32 30 うん、これは反対されるな -- (名無しさん) 2012-09-05 20 59 57
https://w.atwiki.jp/hutarikiri/pages/88.html
274 :無人島:2009/12/19(土) 10 57 28 ID Oo6tfSFT 目を開けて飛び込んできたのは太陽の眩しい光、決して俺の住んでいる汚いボロアパートではない。 耳に入る音は近所を歩く学生の足音ではなく、さざ波と海鳥の鳴く音。 「ここは……どこだ?」 という極めて定番の台詞を口に出すが、残念ながら答えは帰ってこない。 「俺は……」 誰だとはならなかった、記憶喪失では無いのでそれぐらいは分かる。 俺は加藤直也、どこにでもいるしがない大学生だ。 性癖はややアブノーマル、ストライクゾーンは下のほう。 うん、どうやら頭の方ははっきりしているみたいだ。 さて、頭の体操もしたところで、なんで俺がヤシの木茂る南国の砂浜に居るのかをゆっくり思い出すとしよう。 ... ...... 大学に入ったはいいが、それは周りの友達が入ってるから大学に入っただけで、俺には大学で何かやると言った目標というものが無かった。 単位も進級に支障が無い程度、バイトもサークルもそれなりにはやったものの、熱意は特に無し。 実家から離れてただダラダラと大学生活を過ごすこと三年、これじゃイカンと思って何かしようと思ったのが切掛だったか。 とりあえず自分を見つめ直すために旅行、それも海外旅行なんて良いんじゃないかと思い立ち、貧乏大学生でもなんとかなる格安ツアーを発見し、南の国への海外旅行が実現したのであった。 だが格安ツアーというのには格安となり得る理由があり、それが判明したのは当日になってからのことであった。 怪しい日本語を離すツアーガイドに引かれ、目の前に提示されたのはパンフレットに掲載されていた写真とは似ても似付かぬボロ船がそこにはあったのだ。 デリヘルもびっくりの写真詐欺具合に、俺はその時笑いすら出なかった。 この時点で嫌な予感はしていたものの、これ以外に行けそうなまともな海外行きツアーが無い以上、キャンセルなんて選択肢は無かった。 俺以外に居た家族連れやおっさんたちの考えも同じだったようで、お世辞にも乗り心地が言えないというボロ船に乗り込んだのであった。 275 :無人島:2009/12/19(土) 10 58 16 ID Oo6tfSFT 参加者は全部で十人だが、うち6人は常連らしき慣れた様子のおっさん。 そして残り4人が親子3人の家族連れという具合であった。 乗り心地は最悪なものの、慣れてしまえばどってことはない。 危ないので甲板には出させてもらえないが、まぁ何もない海を眺めてもしょうがなかったので問題はない。 だが何もしないのも暇となるもので、おっさんのうち一人が俺に話しかけてきたのであった。 「あんたはどういう経緯でこのツアーに参加したんだい?」 「いや、海外旅行に格安で行きたかったなーぐらいで」 「なるほど、あんたはそっち目的の参加じゃないんだな」 「そっち目的?」 「ああ、大きな声で言えないけど分かるだろ、規制の少ない南の国でウハウハさ」 だいたいおっさん達の意図がつかめた、このツアーはつまりそういうものだったのだ。 南の方の貧しい国でやってる売春ツアーに俺も興味が無いわけではないが、日本語の通じない相手は残念ながら守備範囲外。 どちらかと言えば、あっちの家族連れの娘さんの方だったら大歓迎というクチだ。 むしろストライクゾーンど真ん中、好みのタイプである。 「あんたは俺たちと同類だと思ったんだけどなぁ……」 「ははは……あっちにはバレないようにして下さいね」 「分かってる分かってる」 無邪気に騒ぐ小学生ぐらいの女の子と、女の子をなだめる夫婦。 狭い船内に詰められたあの家族も、漏れてくる声を聞く限りではだいたい俺と同じ事情のようだ。 どうやら暇を持て余しているらしく、何かやることはないのかしきりに両親に尋ねている。 丁度いい、暇なのは俺も同じなので同じ境遇同士話を聴かせてもらうことにしよう。 「暇だよー?」 「暇なら何か話でもしない?」 「お兄さん誰?」 「加藤直也って冴えない大学生だよ」 「ふーん、私は遠藤佳奈だよ!」 遠藤佳奈と名乗ったセミロングに黄色いワンピースに藍色のスカートを着た少女が、俺に向かって元気に挨拶を返してくれる。 えへへと笑うカナちゃんの笑顔は、俺の目にとても魅力的に映った。 カナちゃんとお互い名前を教え合った後に、カナちゃんの両親に向かって会釈をする。 「もしかしてあなた方も格安ツアーの文字に釣られて?」 「ええ、そうなんですの……」 276 :無人島:2009/12/19(土) 10 59 19 ID Oo6tfSFT カナちゃんのお母さん曰く、カナちゃんの友達が海外旅行に行って、その友達が話した自慢話に真に受けたせいで海外へ旅行したい!と散々駄々をこねられた訳だ。 だがカナちゃんの両親も余り余裕があるとは言えず、家族皆でなんとか海外旅行へ行った上で、ギリギリまで安く済むツアーを探してここへ行きたったというわけである。 そんなわけで予想通り事情は同じらしく、ツアーに騙されたという失敗話を種に盛り上がることになった。 そんな話をしてカナちゃんの両親と打ち解けた頃、疲れてるので娘の世話をしてくれと頼まれたのであった。 可愛い女の子の世話なら悪くないと思い、二つ返事で了承する。 「すみませんね加藤さん、こんなことさせちゃって」 「いやいや俺は暇を持て余してやることが無かったんで、これぐらいお安い御用ですよ」 「ありがとう、娘のことをよろしく頼むよ」 「分かりました」 カナちゃんの両親はそのまま寝入ったらしく、俺たちはケータイでゲームをしたり、電源無しでも盛り上がれるしりとりやあっち向いてホイ等の単純な遊び等をしていたのであった。 俺好みの可愛い美幼女カナちゃんといい感じになって、もしかするとこの旅行に参加したのは正解かなーなんて思った頃このことであった。 そんな感じで楽しくなり始めた旅行に、暗雲が立ち込めたのは突然だった。 突如ガタンと船が大きく揺れ、寝入ってたカナちゃんの両親やおっさん達も一斉に目を覚ますこととなった。 日本語の怪しいツアーガイドに尋ねたところ、どうやら暴風雨に突っ込みかけていることが分かったので路線変更しているとのこと。 俺や皆はちゃんとしてくれよとツアーガイドに念押しし、ツアーを散々困らせたところで結局船室に戻ることにした。 まぁ俺が騒いだところでどうにもならんし、黙って暴風域から抜けるまで我慢するしか無いようだ。 「ガタガタ揺れて怖いよう……、ねぇ、これって本当に大丈夫だよねお父さんお母さん」 「大丈夫、大丈夫だから心配するな佳奈」 「そうそう、こういう時はあっちのおじさん達を見習って寝るのが一番だよ、こんなんじゃ遊びもできないしね」 不安がるカナちゃんをなだめる両親と、その横でカナちゃんを宥めたり寝たり頑張る俺、図太く眠るおっさん達。 俺も寝ようと頑張ってみるのだが、残念ながら揺れが激しすぎてどうにもならなかった。 揺れは収まるどころか徐々に激しくなり、図太く眠っていたおっさん達ですら流石に異常事態だと気がついたようだ。 甲板の方は酷い嵐で、グラグラ揺れており、ちょっと油断すると落っこちそうな状態だ。 船はもはや自走するのすら厳しく、波にゆられるままとなった。 おっさん達はツアーを怒鳴りつけ、弱ったツアーは結局責任者らしき男と話を付け、救命胴衣を客に配ることにした。 救命ボートもあるのだが、この嵐の中ボートに乗っても転覆するだけであろう。 277 :無人島:2009/12/19(土) 11 00 01 ID Oo6tfSFT 「お兄さんこれって何?」 「救命胴衣さ、とりあえずカナちゃんもこれを着て」 「そうだ、万が一のために付けるんだ佳奈」 「う、うん!」 俺やカナちゃん達一家もそれを見につけ、俺も荷物を固める。 とりあえず医療品やらナイフやら何やらを鞄に掻き入れ、覚悟完了する。 さぁいつでも気やがれと思うが、ガタガタ揺れる船は意外や意外にも頑丈であった。 「どうやら嵐も終わったみたいですね」 「ほ、本当!」 「どうやらそうみたいだ、良かったわね佳奈」 結局嵐が収まりかけるまで水漏れやパニックということもなく、カナちゃんが泣き止んでヤレヤレと一息付いたところでそれは起こった。 船は真っ二つに折れ、大量の水が船内に突入してきたのであった。 「カナちゃん!」 俺はその時とっさにカナちゃんの手を握り、結局その後カナちゃんと一緒に荒れ狂う濁流に飲み込まれて意識を失ったんだっけか。 ... ...... 以上、回想終わり 嵐に飲まれた船から投げ出された俺は、どうやら海を漂い続けてどこかの島に漂着したというわけだ。 とりあえずここに居る経緯をきっちり頭に叩き直した俺は、まずどうやってこの状況から抜け出すかを考えることにした。 水でグチョグチョに濡れたポケットから携帯電話を取り出すが……当然のように故障していた。 バカ学生の俺には復活の方法は思いつかない、そして札束の入った財布も恐らく状況的に無縁の長物だ。 周りを見渡すが何にもない……とはならなかった。 幸いにも俺が医療品やら何やらを詰め込んだ鞄はうまいこと近くに漂着していて、中身も電子機器を除けば使えそうなものばかりであった。 278 :無人島:2009/12/19(土) 11 01 03 ID Oo6tfSFT 最先良しと踏んだ俺は早速島の探検に出るが、途中濡れた服が気になったので脱ぎ捨てることにした。 どうせ無人島(?)だ、誰も俺の裸など見まい。 とはいえ有人島だったら怖いので、パンツだけは履いておくことにした。 ズボンと上着は近くの流木に掛け、天日干しでもしておけばいい。 意気揚々とナイフをブンブン奮いながら探検をする。 適当に歌でも歌いながら行進するが、さっぱり人影は見えない。 海岸沿いに歩き続けてしばらく進み、俺はこの島を恐らく無人島と断定する。 島の中央にある小山とジャングルの他に何も無く、人が住んでいた形跡や桟橋すら無いからだ。 有人島、もしくはかつて人が住んでいたなら文明の痕跡があるはずだが、そんなものは欠片も見当たらない。 世界が繋がり、誰でも気楽に好きなところに行ける現代にまさか無人島なんてものが残ってるとは思いもよらなかった。 ある意味でラッキーなのかもしれないが、残念ながら日本在住の現代っ子としては一刻も早く故郷の土を踏みたくてしょうがない。 救助に関してはなんとかなるだろと高を括っていた、海外旅行ツアーで遭難した日本人十人ともなればそれなりのニュースになるし、そうなれば俺たちの捜索も早めに開始されるはずだ。 すぐに助けは来るだろう。 ということは、最悪でものんびり一ヶ月も暮らしてれば間違いなく助けが来るだろうということだ。 馬鹿駄目大学生でもそれぐらいはきっと楽にこなせるさ。 まぁ、暇で暇でしょうがないので話し相手ぐらいは欲しい。 そんな俺の願いを聞いてくれたのだろうか、俺は砂浜に人間が一人倒れているのを発見した。 カナちゃんだ。海岸に横たわる彼女に動きはない。 カナちゃんに動きが無いため、俺は彼女が死んでないかの確認を急いで行った。 心臓も脈を打っているし、呼吸も規則正しく行われている。 俺の浅い知識を総動員した結果、多分カナちゃんは気絶してるだけだろうと判断した。 というか、そうじゃないと困る。 279 :無人島:2009/12/19(土) 11 01 57 ID Oo6tfSFT ミネラルウォーターを鞄から取り出し、彼女の頬に振りかけながら体を軽く叩き、反応を見る。 ううん……と声を上げるもカナちゃんは起きない。 もうちょっと刺激を与えないといけないなと思い、俺はどうするか考える。 そこで俺はよからぬ考えにいたり、ゴクリと生唾を飲む。 どうせ起きないんだったら、カナちゃんの…つるつるおまんことか…… 恐らく彼女の誰も触れたことの無い秘所のほうへ手を伸ばそうと、スカートに手を滑らせようとしたところで、カナちゃんは目を覚ます。 「んっ……」 「あっ、良かった……」 「おにさ……きゃあああああ!!」 「ちょ…カナちゃん!」 ぱちくりと目を覚まし、俺の顔を見て安堵したまでは良かった。 しかし俺の裸の上半身を見たのがいけなかったらしく、彼女は俺から一目散に逃げ出してしまった。 カナちゃんと俺の追いかけっこは、我に帰ったカナちゃんがその場に止まったところで唐突に終了した。 「すすすすいません!」 「いやいや、しょうがないよ……」 真っ赤な顔をしたカナちゃんが俺にペコペコ謝る。 俺はそんなカナちゃんをなだめ、なんとか落ち着かせることに成功する。 とりあえず現状を話し、不安で泣き出しそうになったカナちゃんをもう一度慰めてなんとか状況説明。 そしてカナちゃんと手分けして島をぐるりと二周した結果、この島には俺たち以外誰も居ないことが分かった。 その事実をカナちゃんに伝えると、やはりカナちゃんは不安で泣き出しそうになってしまったのである。 「そんな、おとうさん、おかあさん、ううっ……」 「わーわー! お兄さんがいるから大丈夫だって! きっとカナちゃんのお父さんもお母さんもどっか別の場所で助かってるはずさ!」 「そうなの?」 「そうさそうに決まってる!俺たちだけが運悪く無人島に付いちゃってなんてるオチに決まってるさ」 「ううっ……それはそれで嫌だなぁ……」 「あはは……」 「はぁ、でもお兄さんだけでも居てくれて良かったです」 「ありがと」 280 :無人島:2009/12/19(土) 11 03 13 ID Oo6tfSFT ってな感じで泣き虫カナちゃんを宥めることに成功した俺は、何をするのか考えることにした。 とりあえずは生きていく上で必要な食べ物と飲み物を探すこと。 俺の鞄の中にミネラルウォーターや乾パンがあるものの、二人の一食分程度の心許ないものだ。 食料に関してはそこら中に生えてる椰子の実を取ればどうにでもなりそうだが、危ないのでこればかりに頼るわけにもいくまい。 つーわけでカナちゃんと俺は水と食料探しにジャングルへ入ることに決めたのだ。 「じゃあカナちゃん、ジャングルに行くけどいい?」 「うん、でもその前にお洋服がベトつくから……」 男の人が居るせいで脱ぐに脱げなかったが、服が水でベトベトにくっついていたのは気になっていたらしい。 俺はカナちゃんの上着とスカートを脱がしてあげた。 カナちゃんは子供用の白いネグリジェとキャラ物のパンツだけの、その趣味の方には刺激的な姿になってしまった。 かくいう俺にとってカナちゃんはストライクゾーンど真ん中であり、薄着の彼女を見て勃起することを抑えるのに必死であった。 腰をちょっと引き、彼女の姿を見ないようにすることで対処した。 頭の中では般若心経や勃起を抑えるおばさん芸能人の姿が絶えず行進を続けている。 集中力やら何やら落ちているが、手をつないでいるのではぐれることはあるまい。 ジャングルの獣道も平坦で柔らかく、障害になりそうなものはない。 とはいえ虫やら何やらは怖いので、靴だけはちゃんと履いてきている。 ジャングルは特段深いということも無く、そして危険な動物の気配もあるでなく。 渡り鳥らしき鳥の姿がチラホラと、虫ぐらいしかそこにはいなかったのであった。 しかし嬉しいことに食料となりそうな果実はジャングルに豊富に存在し、食料の心配は無さそうであった。 さらにラッキーなことに、島の中心付近にはなんと小さいながらもちゃんとした水源もあったのだ。 生水を飲めない日本人としては衛生面がちと厄介な感じではあるが、まともな水が少ない以上我慢するしかあるまい。 水源はちと往復が面倒な感じではあったが、カナちゃんでも数分走れば楽に到達出来る程度の物であり問題はない。 鳥や虫以外の動物は姿すら見えないので、狩りはできないが危険とは無縁ということになった。 つまり水食料の心配なし、とくれば後は住だ。 住居を建造するとして場所は決まっている、海岸だ。 流石に虫のうようよ居るジャングルの中で暮らしたくはないし、病気も怖い。 そして海岸なら他の救助が来ても真っ先に分かるというわけだ、捜索側にも優しい。 281 :無人島:2009/12/19(土) 11 04 27 ID Oo6tfSFT 方針も決まり、島をブラブラと歩いた時に見つけた流木の位置を思い出しながら帰ろうとするが、カナちゃんの足が動いていないことに気がついた。 「カナちゃん?」 「お兄さん、水浴びしていい?」 「あ……、うんいいよいいよ」 忘れていたが、体が十分乾くに従って体の表面や神に付いた塩が気になってきたのだ。 俺は男だから余り気にしていなかったが、カナちゃんは女の子だしそういうのも気になるというわけである。 「じゃ、お兄さんは見張りしてるから」 「うん、ありがとー」 俺はカナちゃんにOKを出し、見張りを願い出る。 しかしカナちゃんは一向に水に入ろうとせず、おずおずと俺に話しかけた。 「お兄さん、恥ずかしいから見ちゃダメだからね!」 「あー、分かった分かった」 「ほんとに?」 「ほんと」 「うー」 俺はカナちゃんと水場から背を向ける。 カナちゃんは子供だから裸は恥ずかしがらないかなと思っていたが、立派に思春期だったらしい。 なるほど、そりゃ男の裸を見て逃げ出すわけだ。 背中向きで彼女の服を受け取り、水浴びの音を聞きながら俺は約束を守り向こうを見ないようにする。 今俺の後ろで裸の少女が水浴びをしているかと思うと、俺は思わず欲情してしまう。 が、俺には俺の方針があるのでここはぐっと我慢、彼女の信頼を勝ち取らなければいけない。 そうこうしているうちにザバッという音がして、カナちゃんは水場から上がったようだ。 「タオルは?」 「……残念ながら無いんだよね」 「えーっ!?」 「俺の服が乾いたと思うから、それで拭いて我慢して……」 「うー……わかったよう」 282 :無人島:2009/12/19(土) 11 05 55 ID Oo6tfSFT カナちゃんはブーブー文句を垂れるが、裸を見せるのは嫌らしくしぶしぶ濡れたまま下着を身に纏う。 彼女からいいよの合図を聞き、俺は彼女の手をつないで歩き出した。 早く体を拭きたいのか、やや早足で彼女は駆け出す。 カナちゃんがくしゃみを一度付いたぐらいでようやく元の海岸へと戻る。 天日干しされた衣服はすっかり乾いていたが、哀れにもカナちゃんのタオル替わりにされてしまいまた濡れてしまった。 まぁ、それはそれで俺としては嬉しいんだけどね。 とりあえず雨宿りをできる小屋を作るべく、俺は流木集め、カナちゃんは屋根にする葉っぱ集めを担当した。 サイズが不揃いであり、道具もせいぜいナイフ一本しか無いため見てくれは貧相になりそうであった。 が、そもそも建築や加工技術なんて持ってない俺は使えそうな流木を重ね、間に葉っぱを敷き詰めただけの小屋が作れれば十分なのであった。 丸太が崩れると危ないので、石で一応補強はしておく。 まぁそれでも嵐で崩壊前提の建築なので、期待はしていない。 いざとなればジャングル内部で雨宿りをすればいい。 小屋ができる頃にはすっかり夜になり、俺とカナちゃんはクタクタの体を寄せあって小屋の中で眠りに付いた。 食住は揃った、衣もないわけではないので暮らすには十分。 夜も暖かい南国には感謝せざるを得なかった。日中の熱さには参るけどね。 生活に関してはおおよそ必要なものが揃ったので、俺はカナちゃんが想像すらしていない邪な考えを再び浮上させる。 無人島に好みの幼女と二人きり、これを天の遣わした大大大チャンスと解釈しないで何になるだろうか? 俺は救助が来る前に、カナちゃんを手込めにする計画を立てていた。 濡れたパンツ越しに見えたツルツルの割れ目、そして膨らみかけのおっぱい。 小さくて柔らかそうな唇と体、それにお尻を堪能するまでは救助なんてもっての他だ。 このチャンスを逃したら、俺好みの可愛い少女をゲットするなんてことは一生無理の非モテ生活を送ることになるだろう。 そんなことは絶対にあってはならないのだ。 283 :無人島:2009/12/19(土) 11 07 33 ID Oo6tfSFT だが俺だって故郷に戻って牢屋に入りたくはない、むしろ帰ってからもカナちゃんの幼い肉体を堪能したい。 なので救助に関してはむしろ消極的に過ごし、彼女を十分エッチに慣れさせてから救助してもらう。 最初はこのまま無理やり強姦ってのも考えたが、一緒に旅行に来て、一緒に遊んだ幼女を蹂躙するのには流石に良心の呵責ってもんがある。 だから、カナちゃんをエッチに慣れさせ、その上でバレないようきっちり口止めをする。 これで俺はカナちゃんとたっぷりエッチでき、かつ日本に帰ってからも彼女と付き合う希望も芽生えるわけだ。 なんなら、責任だって取っていいさ。むしろ取らせて欲しいぐらいだね。 とはいえ、今日はもうクタクタなので寝ることにした。 いくらなんでも3日で救助は来るまい、頼むから来るなよ? 朝起きてまずやったことは、救助が来ていないかの確認 まぁ、確認だけであり俺はやる気が無い。狼煙を炊いて積極的に助けを呼ぶということはしない。 救助が来て無くて残念だねとカナちゃんに偽りの言葉を投げかけ、俺たちは朝ごはんを探しにジャングルへと侵入した。 食料に関してはジャングルにある果実を適当にもげばお腹を膨らますのには十分な量があった。 まぁ、俺はお腹を壊したくないので程々に、カナちゃんにはそれなりに。 それが終わって次にすることは、トイレの建設である。 下の話は文明から切り離されれば切っても切れないものである。 砂浜を小屋の方向に掘り、引き込んだ水路に用を足すということで解決した。 カナちゃんの羞恥心を沈める程度に流木と葉っぱで覆い隠し、簡易トイレは出来上がった。 そして無人島生活で最も大事な火おこしに入ることにした。 記憶の底から火おこし器の姿を思い描き、ナイフで削った細い棒を乾いた木片に擦り合わせる。 かなり長い間悪戦苦闘するも、なんとか火を起こすことに成功する。 小屋の前に焚き火が置かれ、カナちゃんと共同で管理をすることにした。 284 :無人島:2009/12/19(土) 11 08 29 ID Oo6tfSFT と言ってもやることは殆どない、食料も水も簡単に確保出きてしまうからだ。 水源に関しては衛生面で不安だが、そればかりはしょうがない。 今日飲んだ分に関しては今のところダメージは無い、たぶん大丈夫とカナちゃんに言い聞かせる。 ここまで色々生活基盤を整えるころにはすっかり夕方になっていた。 が、俺もカナちゃんも一日目ほど疲れていなかったため、海辺で一緒に遊ぶことにした。 そして俺が裸になったところで、カナちゃんはあわあわと慌てる。 「ぱ、パンツ抜いじゃうんですか?」 「だって水着ないし、濡れたら困るからね」 という最もな言い分を元に俺は全裸になる。 裸になって何が悪いと言える環境が素晴らしい。 カナちゃんはどうしても恥ずかしいのか結局下着姿で海に入ったのであった。 俺の服は彼女のタオル替わりにされ、俺は焚き火で体を乾かすことに。 その後洋服とカナちゃんは水場で洗われ、びしょ濡れのカナちゃんの体が乾く頃にはすっかり夜になっていた。 下着は相変わらず濡れてしまっているため、今日のカナちゃんは洋服にノーパンスカートという刺激的な格好である。 これで寒くならないのが南国のありがたさであり、俺はパンツ一丁である。 遊び付かれたカナちゃんはスゥスゥと寝息を立てている、起きる気配はない。 俺はじっくりじっくり待ち、火もすっかり消えて夜目になれた頃に行動を開始した。 まず彼女の太股をつんつんと突っつき反応を見る。 ぷにぷにとした太股にしばらく触り続けたが、彼女の寝息に変化はない。 俺はスカートを持ち上げ、星明りでも見えない彼女の秘所に指をツンツンと伸ばした。 彼女の反応に変化がない事を確認し、俺は指を滑らせて秘所を探る。 やがて割れ目らしき物に指が突き当たり、ぷっくりとした肉感のそこに指を滑り込ませる。 「んっ……すぅ…」 285 :無人島:2009/12/19(土) 11 09 28 ID Oo6tfSFT 流石にカナちゃんの反応も変わるが、しばらくして寝息は落ち着いた。 俺はまだおまんこに指を入れるのは早いと判断し、周りを丁寧に愛撫し始めた。 つるつるぷにぷにとした、無毛のスリットの手触りを十分に堪能する。 カナちゃんの寝息が若干荒くなったところで、潮時と判断した俺はそこで愛撫を中断した。 俺が寝床に入ったところで雨らしきポツポツとした音が響く。 服は濡れたら困るものだが、カナちゃんを全裸にさせることを考えれば恵みの雨である。 今日の愛撫がバレても困るし、俺は何も知らないまま眠りに付いた。 「お兄さん、お兄さん……!」 「ふわぁ~あ」 次の日の朝はカナちゃんに体を揺さぶられて目を覚ました。 昨日聞いた通り、外はすっかり雨である。 「ほらほら外が雨!お洋服を取り込まないと!」 「そうだね、カナちゃん!」 俺たちは岩の上に天日干ししていたが、雨でぐしょぐしょになってしまった衣服を回収する。 結局俺達が小屋に戻ってきた頃にはいま着ている服も濡れてしまい、取り込んだ衣服も完全に濡れてしまった。 俺もカナちゃんも濡れ濡れであり、替えの衣服はない。 「カナちゃん、このままじゃ風邪を引いちゃうから服を脱がないと」 「ふえっ!?そ、そうなの!」 「うん、ほら早く!」 「あ、お兄さんこっち見ないでね!」 286 :無人島:2009/12/19(土) 11 10 18 ID Oo6tfSFT カナちゃんと俺は背中合わせで服を脱ぎ、衣服を絞って水分を切る。 雨漏りしている小屋でそんなことをやっても焼け石に水かもしれないが、しっかり絞った衣服で体の水滴を取る。 春先でも夏並みに暖かい南国でも、さすがに雨ともなれば寒くなるものだ。 カナちゃんにはエッチになって欲しいが、風邪は引いて欲しくない。 背中合わせでくっついた俺たちは背中越しにお互いの体温を感じながら雨宿りをしていた。 雨漏りは結構酷い、が凌げるだけまだマシなんだろうか。 「クシュン!」 「カナちゃん、寒い?」 「うん、ちょっと……」 まぁそうなる、ならばこうするしか無い。 「寒いときは体を寄せ合ってくっつくといいらしいよ」 「ほ、本当!?」 「うん、そうだよ」 「……えっちいなぁ」 「エッチとかエッチじゃないとかじゃなく、カナちゃんが風邪を引かない方が今は大事だよ」 「う、うん……」 俺はカナちゃんを説得すると、カナちゃんを俺の胸の中に座らせ、ピタっとくっついた。 正直言ってものすごいエロい、全裸の俺と全裸のカナちゃんが同じ向きでくっついているわけである。 俺のアソコとかなちゃんのツルツルのアソコがもう眼前に迫るぐらい密着をしているのだ。 挿入できないのが誠に残念であるが、チャンスはまだある。 「わ、わわっ……!」 「どうしたの?カナちゃん」 「お、おちんちんがおっきい……それに固い」 「あーそれは朝だからね」 「そうなの?」 「そういうものなの」 ほぼ嘘である、雨に濡れて朝立ち分はほぼ解消されたので実際はカナちゃんに欲情した分である。 カナちゃんにはこれは男ならかならずあることだと説明させ、納得させた。 お父さんにもあるの?って言われたら、あるんだろうねとしか言わなかった。 287 :無人島:2009/12/19(土) 11 14 50 ID Oo6tfSFT 俺はカナちゃんを抱きしめ、カナちゃんは俺の体に包まれて寒さを凌ぐ。 そのうちカナちゃんの心拍が上がり、興奮しているのが伝わってくる。 まぁ目の前にフル勃起のアソコをチラチラ見せられたら、思春期の女の子としてはたまらないわけでして。 こんなシチュエーションじゃなかったら明らかに犯罪である。 俺はカナちゃんの柔らかな肉体を胸で堪能し、カナちゃんは俺のアソコを見てドキドキしている。 二人とも無言のままじっとしているが、やがて暇を持て余したのかカナちゃんが話しかけてきた。 「ねえ、お兄さん」 「ん?」 「お、…おちんちん触っていい……かなぁ?」 「うーん……お兄さんだけ見せるのは不公平かなぁ」 「じゃあどうすればいい?」 「カナちゃんのココを触らせてくれたらいいよ」 「う~ん、分かったよう……」 カナちゃんも思春期である。男のおちんちんを見せつけられて興味が無いはずが無いのだ。 結構カナちゃんはウブなほうではあるみたいだが、こうまで暇だとそうも言ってられないらしい。 お陰で俺はカナちゃんのつるつるおまんこを双方合意の元弄れる事になったのが有り難い。 やがてカナちゃんは意を決したのか、俺の肉棒に手を添え始めた。 「あ……硬くてドクドク言ってる…おっきぃ……」 第一声からしてすでにエロい、カナちゃんの温かい手が俺の肉棒を包む。 それからツンツンと突っつき、おちんちんの弾力を楽しむ。 カリ首の先を触ったり、玉袋をつっついたり、手でぎゅっと押し付けたりして思い思い楽しむ。 このままでも中々ドキドキできるのだが、俺はより良い関係になるためにここでひと押しをする。 「手でぎゅっと握って上下にこすると、お兄さんは気持ちよくなるんだ、やってみて」 「え……うん」 おずおずと右手で俺の肉棒を包み込み、上下にしごく。 不慣れではあるが、そのぎこちなさと初々しさに俺は逆に興奮する。 「わっ、何かおちんちんの先から出てきた」 「これはお兄さんが気持ちよくなったから出てきたんだよ」 「これってせーえきなの?」 「いや、カウパーとか先走り汁っていうものさ」 「へぇ……」 288 :無人島:2009/12/19(土) 11 16 22 ID Oo6tfSFT カナちゃんはさらに俺の肉棒を扱くペースを上げる。 俺の肉棒はカナちゃんの手によってどんどん性感を高められ、ついに爆発に到達した。 「うっ……出る!」 ビュクッビュクッと音がして俺の肉棒の先から白濁液が放射される。 白濁液は俺とカナちゃんの足先を白く染め、手や肉棒も汚す。 「変な匂い……」 「これが精液だよ、お兄さんが気持ちよく無るとおちんちんの先から出てくるんだ。 授業でやらなかった?」 「うん、やったよ」 「よく覚えておくんだよ」 「うん」 「それじゃ、今度はお兄さんがカナちゃんを気持ちよくしてあげよう」 カナちゃんは少し恥ずかしがったが、やがて俺のほうに体を預けた。 「その……優しく触ってね」 「勿論分かってるよ」 カナちゃんのこどもおまんこを凝視する。 人生で初めて見るそこは完璧な美しさを誇り、ただそこにぷっくりとした縦筋だけが走っていた。 カナちゃんはじっくり見られるだけですでに恥ずかしいようだが、触って気持ちよくするまでがお返しである。 俺は手を縦筋の近くに添え、ぷにぷにとした弾力を楽しむ。 カナちゃんに余り反応が無いのを確認した上で、縦筋の上を指で軽くなぞる。 「んっ……!」 可愛い喘ぎ声を上げたところで、縦筋周辺をじっくりなぞってゆく。 プニプニクニクニとおまんこを弄り続け、少しずつ少しずつ彼女の花弁を押し開いてゆく。 少しそこが開いたところで、俺はクリトリスらしき突起をなぞる。 「い、痛っ!?」 「あ、ゴメン……」 「ううん、そんなに痛くなかったけどあんまり触らないでね」 「分かった」 289 :無人島:2009/12/19(土) 11 16 54 ID Oo6tfSFT クリトリスは諦め、少しずつ縦筋の境界をなぞってゆく。 少し水音がしたかなと思い、指先で彼女のそこをゆっくりと押し開く。 くぱぁとはいかなかったが、ピンク色の綺麗なアソコが俺の前に晒されることになった。 彼女の敏感なそこは空気に晒される程度ですら彼女に刺激を与えていた。 ゆっくりゆっくりほぐす様に弄り続け、俺の指先にも彼女の愛液が付くようになった。 俺は愛液の付いた指先を彼女に晒す。 「これっておしっこ?」 「違うよ、カナちゃんが気持ちよくなったから出てくる液体さ、ネバネバしてるでしょ」 「へぇ……、汚くないの?」 「汚いとは思わないなぁ」 「私は汚いと思うけどなぁ」 「カナちゃんが俺のおちんちんを擦って出てきたカウパーをあんまり汚いと思わなかったでしょ、あれと同じ」 「ふーん」 むしろ俺は舐めとりたいぐらいだがそこはぐっと我慢する。 「気持ちよくなった?」 「うーん、なんかピリピリして変な感じ、でも嫌じゃ無いかな」 まだまだ開発が足りていないようだ、先は長い。 俺はその後も彼女のそこを弄ろうとしたが、恥ずかしいのかそれで終わりになった。 その頃には雨脚も弱まっており、少し打ち解けて雑談をした頃にはすっかり雨は止んでいた。 俺とカナちゃんは海水で精液を洗い流し、遅い朝ごはんをジャングルで調達してくる。 三日目ともなると果実にも飽きてくるため、釣り道具でも作るということになった。 適当にジャングルで捕まえた虫を餌に、魚のいそうな場所に急増の竿を下ろす。 天敵がいないのんびりした環境のせいか、間抜けな魚たちは哀れにも素人相手に入れ食い状態で釣り上げられ放題になってしまった。 290 :無人島:2009/12/19(土) 11 18 09 ID Oo6tfSFT 雨のせいで難しくなったものの、なんとか濡れていない流木を調達して火おこしをする。 火を維持するための簡易竈もその場で作り、木を削った串で焼き魚をカナちゃんと一緒に食べた。 塩しか味付けがされていないものの、中々の美味であったのは収穫だった。 満腹になったカナちゃんと俺は、夜も更けてきたし寝ることにした。 3日目ともなればカナちゃんはすっかり島の生活に適応してしまったが、俺はまだである。 カナちゃんのアソコを弄り回し、少し反応が変わった所で俺は眠りに付いた。 次の日は再び晴れた、むしろ熱いぐらいである。 カナちゃんと俺は蒸し暑い地上に別れを告げ、全裸で水遊びを始めた。 あの雨の一見が原因か知らないが、カナちゃんは裸を晒すことに余り羞恥心を感じなくなってきたようだ。 いい傾向である、俺も割と羞恥心が無くなってきたが。 水浴びに関しては相変わらずガードが固いが、まあしょうがないだろう。 カナちゃんの要望でお風呂を作るということになり、計画だけ立てて今日は寝ることにした。 今日もアソコを弄り回し、アソコを濡らす程度には彼女も刺激には慣れてきたようだ。 次の日、カナちゃんと俺は水を溜められそうな容器を探す……が見つからない。 結局砂浜に海水を薄く引き込み、太陽熱で温まった海水に入ることで風呂に関しては妥協をしたようだ。 カナちゃんと俺は浅瀬に引き込んだ温水を堪能し、俺は俺でカナちゃんの縦筋を堪能させてもらった。 ちらちらアソコを見るのは俺もカナちゃんも同じで、どうやら互いに意識しているようである。 いい傾向だ。 カナちゃんの開発は少しづつ進んでいる、しかしペースアップをしなけりゃ救出までに十分堪能はできないだろう。 291 :無人島:2009/12/19(土) 11 18 58 ID Oo6tfSFT その次の日は雨だった、実に有り難い。 下着は内干ししているため俺たちは下着姿で服は濡れているが、暇なのはどうしようもない。 そこで俺は彼女の開発を進めるべく、一つ進言をすることにした。 「暇だねぇ」 「うん、暇」 「何かして遊ぶ?」 「しりとりとかあっち向いてホイとかはもう飽きたよ」 「だよねぇ、じゃあエッチな遊びでもする」 「え、エッチ!?」 あうあうあわわと慌て、カナちゃんの反応が変わる。初々しくて良いなぁ。 カナちゃんは少し黙り込んだが、小声で…いいよと言ってくれた。 俺は肉棒をパンツから取り出し、カナちゃんはパンツを下ろした。 「じゃ、カナちゃん自由に弄っていいよ」 「う、うん」 カナちゃんはおずおずと俺の肉棒に触り、しごいたり曲げてみたりと反応を見る。 流石に曲げたのは痛いので注意をする、それで少し萎縮したが、彼女もだんだんノリノリになってきて肉棒弄りに熱中している。 カリを触ると俺の声色が変わるだとか、先っぽを触るだとか、色々反応を見て楽しんでいる。 だが残念なことにそれを口で含むと言ったような考えには至らないようだ。 「そろそろ出るよ」 「じゃあ私に掛からないようにして……」 「出るっ!」 ピュッピュと精液が小屋の下の砂に飛び散る。 彼女は精液を手にとり、ネバネバを確認したり匂いを嗅いでいるようだ。 さて、そろそろ攻守交代とさせてもらおう。 「それじゃカナちゃん、いいかい?」 「うん……いいよ」 292 :無人島:2009/12/19(土) 11 20 43 ID Oo6tfSFT カナちゃんのアソコをまじまじと眺め、彼女を赤らめさせる。 勿論それでは終わらないので、彼女の弱点らしき縦筋をじっくり弄ってゆく。 この数日間の開発の成果があり、彼女は刺激にも慣れ始めているようだ。 クリトリスが見え始めたので、触っていいか彼女に許可をとる。 「ここ、触っていい?」 「……うん、いいよ」 カナちゃんのクリトリスに優しく、そっと触れる。 ぴくんと体が震えて、反応を見る。 いいかいと再び訪ね、コクリと彼女が頷いたのを見てもう一度ゆっくり触る。 「あんっ…」 カナちゃんはクリトリスで気持ちよくなれたようだ。 夜中こっそり弄り回した成果がココに来て出てきた。 クリトリスをゆっくりと嬲り、彼女の喘ぎをより激しくさせる。 が、まだイクには至っていない。ここらが潮時か。 俺はそこで一旦動きを止める。 「どう、気持ちよくなったでしょ?」 「うん、なんか変な感じだけどピリピリして気持ちよかった……」 「今日はここまでだけど、次はもっともっと気持いいことしてあげるね」 「もっと気持ちよくなれるの?」 「勿論」 興味津々で食いついてくる、よしこのまま行けば十分間に合いそうだ。 とはいえここで強引に勧めるわけにもいかないし、焦らしも兼ねてここで一旦終了。 俺とカナちゃんは火照った体で抱き合い、雑談を楽しんでいた。 雨は一向に止みそうにないので、俺は雨の中裸で駆け出し果実を収穫してくる。 びしょ濡れの体をそろそろ布擦れが気になってきた服で吹き、カナちゃんと雨の中の食事を楽しんだ。 とはいえ流石に寒いので体をくっつけて温めてもらった。 紅潮したカナちゃんの肉体はいつも以上に暖かく、心地良かった。 293 :無人島:2009/12/19(土) 11 22 59 ID Oo6tfSFT 結局その日は雨は止まず、昼寝をしていた俺とカナちゃんは夜に目が覚めてしまった。 カナちゃんと俺は交代でトイレに行き、それぞれの衣服で体を拭く。 もはや衣服はタオル替わりと化していたが、俺もカナちゃんももう気に留めてすらいない。 夜雨の中お互い雑談をするが、それでも飽きるものは飽きる。 と、俺に取ってはありがたい提案をカナちゃんがしてくることになる。 「ねぇお兄さん」 「ん?」 「もっと気持ちよくなるエッチなこと、やって欲しいなって?」 「……」 「駄目?」 「勿論いいよ」 俺が一旦溜めたのは、カナちゃんからそんな提案が来るとは思わなかったからである。 ここまでエッチになってくれて、もう一息まで来た俺の感動はひとしおである。 さて、ここで一気にカナちゃんをイクところまで到達させようか。 俺はカナちゃんを抱き寄せる。 雨のせいで体が良く見えないが、それでもどこを弄ればいいぐらいは分かる。 俺は彼女のアソコに手を少し触れ、位置を確認してから顔を突き出した。 そして彼女の無毛のあそこを舐めまわし、彼女のおまんこを堪能した。 流石に匂いがついてきたし、塩の味がする。 とはいえ美幼女のアソコをクン二できると思えば、少々の障害は気にならない。 「あっ…!!き、汚いよ!!!」 「汚くないさ」 「いや、絶対汚いよ!」 「じゃあ、止めるかい?」 「えっ……」 顔を上げたところで彼女は少しどもる、エッチと恥ずかしさがせめぎ合っている様だ。 「や、やっぱり止めないで!」 しかしエッチなほうに天秤が傾いてくれたのか、彼女は許可の返事を出してくれた。 俺は彼女のアソコを綺麗にするように、ペロペロとそこを舐め続ける。 「あっあっ、ひあんっ!?」 294 :無人島:2009/12/19(土) 11 24 51 ID Oo6tfSFT カナちゃんの嬌声が次第に強くなる、俺はクリトリスへの刺激をより強め、一気に頂上へと向かわせるべく攻める。 「あっ、あっ、んーっ!!!」 彼女の喘ぎが一段と強くなり、絶頂の証拠を示す大量の愛液がコプリと溢れてきた。 加えて、おしっこも我慢が仕切れなかったのか勢い良く俺の顔にかかる。 これをご褒美とばかりに、彼女のアソコに口を付けてゴクゴクと飲尿する。 「いや、やめて、汚いよ!んんっ……!?」 ひとしきり放尿が終わり、俺の喉が潤う。 ハァハァと肩で息を付く彼女は放心状態を少し保った後、やがて俺が行った恥ずかしい行いを攻める。 「酷いよお兄さん!やめてって言ったのに!」 「でも、気持ちよかったでしょ?」 「私、おしっこしてすごく恥ずかしかったんだから……」 「ははは、ごめんね」 「本当に本当にすっごく恥ずかしかったんだからね!」 激昂するカナちゃんをなだめ、俺は結局外で口を濯ぐことになった。 海水を口に含み、ガラガラとうがいをして口を綺麗にする。 カナちゃんもおしっこで汚くなったのが嫌なのか、海でアソコを洗っていた。 びしょ濡れになった俺たちはやれやれと小屋に戻り、体を拭いて寝ることにした。 とはいえ寒いので、裸で抱き合って寝ることにカナちゃんは同意してくれた。 ここ一週間でカナちゃんの羞恥心はすっかり払拭され、俺の信頼もかなり厚いものになった。 そろそろ第二段階へ進むべきだろう。 「カナちゃん、エッチ気持ちよかったでしょ?」 「そりゃぁ、まぁ……」 「今度から暇なときは、もっとカナちゃんを気持ちよくしてあげたいんだけどいいかな?」 「……うーん」 295 :無人島:2009/12/19(土) 11 25 54 ID Oo6tfSFT カナちゃんはここで長考に入るが、やがて意を決してOKを出してくれた。 これでカナちゃんのお墨付きで開発し放題、俺のテンションが上がってゆく。 「その代わり、カナにもお兄ちゃんのおちんちん弄らせてね?」 「勿論」 願ってもいないことです。 全裸の彼女を抱きしめ、俺はいい気持ちで眠りに付いた。 まぁ、ちょっとムラムラしてるが我慢我慢。 相変わらず雨が止まなかったので、俺たちはエッチ三昧で一日を過ごした。 カナちゃんは俺のクン二に対抗したのか、とうとうフェラチオに行き着いたようである。 カナちゃんは俺の肉棒を口で頬張り、ハムハムと口膣で肉棒を刺激する。 「噛まないように気をつけてね」 「ふは、分かったよ」 カナちゃんはチロチロペロペロそこを舐め回し、俺の反応を見ているようだった。 やがて喰えこむことが一番言いことに気がつき、口の中でちゅぱちゅぱと刺激してくる。 昨日の夜から抜いてなかったせいもあり、俺はあっという間に爆発寸前になってしまった。 「うっ……!出るっ……!」 「ふえっ!?」 彼女の口膣から肉棒を引き抜き、彼女の体めがけて精液を発射する。 彼女の肉体は白く彩られ、まだ二次性徴の面影すら見せていない未成熟な肉体を淫らに引き立てていた。 白く彩られたカナちゃんはもはや一つの芸術品と言えるような美しささえあったように感じる。 ちなみに肉棒を引き抜いたのは、口内発射の後噛まれでもしたら大変であるからである。 お口に出すのはもっと慣れてからでよかろう。 「せーえきってどんな味なんだろ……?」 カナちゃんは白いそれを指ですくいとり、口内に運び込む。 「苦くて変な味……」 「そりゃそうだ」 いつかは全部飲んで貰いたいものです。 296 :無人島:2009/12/19(土) 11 27 48 ID Oo6tfSFT お返しに俺は彼女のアソコを手で弄り回し、さらに胸のポッチを舌で刺激する。 胸の方は余り開発されていないのか快感を感じていないようだが、下のほうはだいぶ開発が進んだようだ。 柔らかな弾力のあるおっぱいを堪能した後、再び舌を舌の花弁に這わせる。 カナちゃんの抵抗はすっかり弱っており、舌の刺激になすがままになっていた。 今回俺はさらに段階を進め、膣内を舌先で刺激する。 「んあっ……っ!?」 流石に刺激が大きいのか彼女の体が大きく震える。 まだ膣内はしっかりほぐれていないため、もう少し開発を進めなければいけない。 エッチまでもう一息だが、ここが正念場だ……。 彼女のクリトリスをクリクリと虐め倒し、再びイカせる。 なんとか一度は我慢するも、再び膣内に舌を差し込んだ刺激が切っ掛けとなって再び漏らしてしまう。 俺はやはりそのお漏らしを飲み干し、彼女に反論を与えないままアクメ地獄に追い込んだ。 絶え間なく絶頂し続けたカナちゃんはすっかり疲れ果て、止めのサインを出した。 俺もそろそろ付かれてきたため、そこでカナちゃんの開発は一旦止めた。 口を海水で濯ぎ、カナちゃんの体を打き寄せて俺も眠りに付いた。 雨脚も止み始めた、いよいよカナちゃんの貫通式だ。 俺とカナちゃんが目を覚ましたとき、二日ぶりのサンサンとした太陽が顔を除かせていた。 すっかり海に流されてしまった温水部を修復し、久しぶりに暖湯で体を洗う。 二日ぶりに体を動かせるのが楽しいのか、カナちゃんと俺は久しぶりに海で遊びをしたり、魚を取った。 腹ペコの体に魚の肉が染み渡り、俺たちは久しぶりの幸福感を味わった。 が、真の幸福はここから始まるのである。まだ俺はメインディッシュを食べていない。 「ねぇカナちゃん」 「ん、何?」 「またエッチなことしない」 「うん、やろうやろう!」 297 :無人島:2009/12/19(土) 11 29 08 ID Oo6tfSFT すっかりエッチに乗り気になったカナちゃんを小屋に連れ込み、いよいよ俺の計画も天王山を迎える。 差し込んでくる日は半分沈み始め、夕見掛かった肉体は艷やかに輝いていた。 「じゃあ、今日は一緒に気持ちよくなろうか?」 「どうやって?」 「お互いにこうやって……」 カナちゃんと俺はシックスナインの体制になり、彼女のアソコに先制攻撃を加える。 その刺激に対抗すべく、彼女も俺の肉棒を攻め始める。 彼女の舌使いもかなり進歩したが、メインディッシュのためここで出すわけには行かない。 彼女の膣内やクリトリスを重点的に攻撃し、カナちゃんの反撃をストップさせる。 カナちゃんの舌はすっかりペースダウンし、イカないよう耐えるのが精一杯だった。 結局彼女は俺がクリトリスを吸い上げた時の衝撃でイッてしまい、俺の体の上に力なくもたれかかる。 俺はカナちゃんを仰向けに寝かせ、正常位の状態で彼女の体を眺める。 小さなおっぱい、柔らかく弾力のある肉感、そして無毛のちっちゃなこどもおまんこ 紅潮したカナちゃんの顔が、俺の欲望を今か今かと誘っていた。 もう限界だ、彼女の開発されたそこに俺の欲望をねじ込みたい。 最後の理性を働かせ、彼女の同意を了承させる。 「ねぇカナちゃん」 「ん……?」 「もっと、もっと気持ちよくなりたい?」 「……うん、なりたい」 「セックスしていい?」 「うん、していいよ」 298 :無人島:2009/12/19(土) 11 31 05 ID Oo6tfSFT カナちゃんからの了承をゲット、爆発寸前のそれを彼女の幼い割れ目にあてがう。 しかし、それでもカナちゃんを傷つけないようにしっかりしっかりと言葉を紡ぐ。 「最初は痛いから、力を抜いてね」 「痛いの?それは嫌かなぁ……」 「でも、最初の方はエッチなことだけでも痛かったよね」 「あ、そっかぁ……じゃあいいよ」 ついにこの瞬間が来た、俺は彼女の割れ目を手で押し開き、小さな小さな割れ目目がけて己の分身をそこにねじ込み始めた。 ゆっくりゆっくり、しかしもう先急いでいる俺の肉棒は彼女の肉体をすごい勢いで侵略し始めていた。 やがて固いものに突き当たり、ここで最後の最後の停止をする。 「んっ……」 「いくよ…」 「いいよ、きて……」 俺は勢い良く処女膜を突き破り、肉棒を限界まで突き入れる。 小さなカナちゃんのアソコから処女の証が垂れ、肉棒を赤く染めている。 「痛っ!痛たたたっ!」 「んっ……」 「ん……」 彼女の頭を引き寄せ、キスをしながら優しく頭をなでる。 痛みでカナちゃんの体が小刻みに揺れる、俺は彼女抱きしめて少しでも落ち着かせようとする。 カナちゃんを落ち着かせようと頑張るが、ピクピクとうねって刺激を与えてくる膣内に俺の肉棒は敗北し、精液を膣内に発射することになった。 「出るっ……!」 「んんっ!?」 カナちゃんの小さな割れ目の奥に、俺は大量の精液を打ち付ける。 気持ちいい、ものすごい気持ちがいい。 俺はカナちゃんの了承を得ないまま、肉棒を膣内でスライドさせる。 事前にかなり濡らせたとはいえ、狭い膣内で肉棒を擦りつけるというのは大変な負担をカナちゃんに強いた。 彼女の喘ぎは未だ小さい、俺はギリギリの理性を総動員して一旦停止をする。 「カナちゃん、動いてもいい?」 「……もうちょっと待って」 カナちゃんの言うとおり、俺はギリギリまで彼女を抱いて待つ。 暇な間キスをしたり、彼女の胸を愛撫したりして少しでも刺激を和らげるようにする。 暖かいそこに包まれた俺の肉棒は常に刺激され続け、爆発は時間の問題であった。 「うん、いいよ」 299 :無人島:2009/12/19(土) 11 32 19 ID Oo6tfSFT その言葉を聞いた俺はすぐにピストンを介しし、ほんの三擦り半で再び果ててしまった。 カナちゃんはまだ膣内の刺激を得られないため、快楽を得るには至っていないようだ。 そこで俺はクリトリスを刺激し、彼女の快楽をより引き出す。 クリトリスを弄りながら抽挿を続けることで、カナちゃんの苦痛は少しばかり和らいだようだった。 カナちゃんがイクギリギリまでクリトリスを刺激し、俺は発射のタイミングを図っていた。 「お兄さん……!?」 「カナちゃん、中に、中に出すよ!」 「んんっ!?」 カナちゃんの中に三度発射し、弓なりになった彼女の体を抱き寄せた後に、俺は肉棒を彼女の中から引き抜いた。 愛液と精液と処女血が入り交じったものが割れ目の奥からとろりと流れ出してきた。 「流石に痛かったかな?」 「んー、でも最後はちょっと気持ちよかったと思うよ!」 「なら、次からはもっともっと気持ちよくなれるよ!」 「へぇ、それは楽しみだなぁ~」 俺は処女喪失したカナちゃんを連れ、水場で優しくアソコを洗う。 まだ痛みが引かないのか、敏感なそこを洗うのに大分時間が掛かったようであった。 最後に俺が彼女の割れ目を優しく押し開き、中まできちんと洗えているのかを確認して終了した。 さすがに処女喪失は負担に無ったらしく、カナちゃんは夜になるとコテンと寝転んでしまった。 今日ばかりはスッキリ気持ちよくなったため、俺は特に何もせず床に付いた。 300 :無人島:2009/12/19(土) 11 33 49 ID Oo6tfSFT 次の日もカナちゃんの動きはぎこちなく、俺はカナちゃんのために雨の中食料調達をしてあげた。 暇なカナちゃんを楽しませるため、開いた時間でたっぷりと体を開発してあげた。 もう割れ目はすっかり開発されており、軽く刺激するだけでも快感を得られるようになったようだ。 俺はというと、明日たっぷりエッチを堪能するため栄養を付けた。 勿論カナちゃんにもだ。 さらに次の日も晴れてくれた、絶好のエッチ日和だ。 俺は朝起きてカナちゃんに朝立ちを口で処理して貰い、朝ごはんの調達を済ませてから再びセックスを行う体制になった。 「いくよ、…カナちゃん」 「来て、お兄さん」 「折角だから、お兄ちゃんって読んで」 俺はお兄さんより、お兄ちゃんって呼ばれた方が嬉しい人間である。 「お兄ちゃん……でいいの」 「うん」 「違和感があるなぁ」 「ま、これから慣れて行けばいいよ」 俺はそのうち慣れるだろと割り切り、彼女の割れ目を舌で弄り回す。 クン二の快楽にもすっかり慣れたようで、カナちゃんのそこはあっという間に濡れ濡れグチョグチョになった。 俺はカナちゃんの割れ目で肉棒を擦って準備をし、彼女の愛液ですっかり潤滑が良くなったそこに挿入した。 「ん、んぁっ……」 「まだ痛い?」 「この前よりは痛くないかな?」 処女の時よりは抵抗感がないが、それでも狭い膣内は俺の肉棒をキュウキュウと刺激する。 カナちゃんの中を動きたい、動きまわって中に出したいという欲望だけが頭を擡げる。 「カナちゃん、動いていい?」 「うん、いいよ」 カナちゃんに動いていいか訪ね、俺は抽挿を開始する。 前よりは快楽を得られているものの、依然として刺激を堪能出来ていない。 俺はクリトリスを思い出したように攻め、彼女の嬌声を抽挿のニュプニュプという音に重ねる。 肉と肉が響き合う淫猥な音と、カナちゃんの甲高い嬌声、俺の呻きが混じり合って何とも言えない淫猥さを醸し出す。 俺は結局カナちゃんに負けて一度目の発射を行い、それから少し遅れて彼女も一回目の絶頂に辿り着く。 カナちゃんを抱きよせてキスを行い、カナちゃんの膣内で再び元気を取り戻した肉棒をさらに動かす。 「あん、んああああん……!!!」 301 :無人島:2009/12/19(土) 11 35 01 ID Oo6tfSFT 一度絶頂に達したせいか、ただの抽挿だけでも相当な快楽が得られているようだ。 俺はそれを聞いてさらに肉棒の抽挿を上げ、彼女の膣内を限界まで堪能する。 彼女の膣内は複雑にうねり、俺の分身を締め付け、快楽の奥底に引きずり込もうとする。 カナちゃんの嬌声もより甲高くなる、俺は発射準備のタイミングを図る。 「カナちゃん、出すよっ!!!」 「あっ、ああーっ!!!!」 ピュクピュクと精液が子宮口に叩きつけられ、絶頂に達したカナちゃんの膣が限界まで搾り出そうと締め付けを強める。 俺はその動きに誘われるまま、精液を大量に叩きつけた。 「カナちゃん、セックス気持ちいいかい?」 「うん、気持ちいいよう……」 この日は三ラウンドまで遂行し、彼女が限界に達したので休ませてあげた。 この次の日からは、まさにこの世のパラダイスだった。 「おにいさん……お兄ちゃんセックスしようよ!」 「よし、やろう!」 カナちゃんはすっかりセックスやエッチにも慣れっこで、毎日セックスをしても問題ないほどになった。 しばらくすると俺より彼女の方がエッチをせがむようになり、俺はその要求に答えた。 302 :無人島:2009/12/19(土) 11 36 45 ID Oo6tfSFT 「カナちゃん、カナちゃんこどもおまんこの奥に出すよ!」 「来て来て、お兄ちゃん中に出して!」 「うっ……!」 「あ、あっあっあっ!!!」 「ふー、どうだった」 「もっともっとやろうよ!」 「よし!」 とまぁ、ある日は朝から晩まで裸で獣のようにセックスをして、肉棒を突き入れながら眠りに付いた日もあった。 流石に精力の限界まで来てるが、そういう日は彼女を舌技や指でイカせるのが日課になっている。 それでもキツイ場合は、彼女に教え込んだオナニーをしてもらっている。 夢だったお口で全部飲んでもらうのにも挑戦して貰ったが、こっちは苦手らしくカナちゃんからの評判は悪い。 というわけで俺の精液はもっぱらカナちゃんの膣内に叩きつけられ、それ以外で精液が出るケースはすっかり無くなっていた。 俺はカナちゃんのつるつるのこどもおまんこも、小さな小さな弾力ある胸も、その唇も征服したのだ。 お尻に関しては衛生面がまだまだ問題になるので、日本に帰ってからでよかろう。 そして俺の性生活はバラ色に、カナちゃんの性生活もバラ色の万々歳だ。 ここまで来るともう羞恥心だとかはどうでもいいので、逆に脱ぎ捨てた衣服を見に纏うことを心がけた。 むしろ救出時にエッチ三昧を話される方が困るため、崩壊しかかっていたカナちゃんの貞操概念を復活させるように心がけた。 セックスについての教育と、エッチはいけないことだからお兄ちゃん以外に話さない、やらないように。 カナちゃんはセックスをよくせがむが、体が持たないので少しずつ回数を減らしていった。 それでも、夜の生活だけは欠かさず行っていた。 今やカナちゃんのおまんこは俺の肉棒がジャストフィットしていて、これ以外考えられないところまで来ていた。 もう俺はカナちゃんのセックス無しでは生きていけないに等しいし、カナちゃんだってそうだろう。 やることが無い南の島でやることなんてセックスぐらい、俺たちは立派なセックス中毒になっていた。 そんなこんなで美幼女とのセックス三昧生活は俺の予想とは裏腹に案外長引き、二ヶ月ほどたってからようやく救助が来た。 果実と魚ばっかの栄養偏る生活のせいか、はたまた隠していたセックス三昧のせいか。 俺たちの体はかなり衰弱していたらしい、ひょっとすると腹上死していたかとおもうと恐ろしい。 303 :無人島:2009/12/19(土) 11 38 18 ID Oo6tfSFT カナちゃんの両親やおっさん達は俺たちと違うところに流れ着いたらしく、そっちは一週間ほどで救出完了したんだとか。 で、不幸にも俺たちの流された海域が違うせいか、発見が遅れたんだと。実にありがたかった。 カナちゃんの両親は俺が施したエッチな教育は露知らず、娘を保護してくれた恩人として暖かく迎え入れてくれた。 日本に帰ってきた俺は大学を中退してカナちゃんの地元に就職した。 カナちゃんとは今もよく会うし、セックスもしている。 さすがにこっちに帰ってきてからは避妊しているが、結婚可能年齢に達したら早速結婚しよう。 お父さんの目は今ではすっかり厳しいものになったが、彼女を得るためなら俺はなんでもするさ。 「あっ!あっ!直也お兄ちゃん!」 「よし、出すよカナちゃん!」 「来て、来てカナをイカせて!」 「よしきた!」 そんなことを考えながら、今日もカナちゃんは俺の上で喘いでいる。
https://w.atwiki.jp/ryouohgakuen/pages/48.html
今、私はどんな顔をしているのだろう。 一番大切な友達から、自分の恋人のことが好き、と言われて。 怒り?憎しみ? ・・・それとも、恐怖? 色々混じり合って、よくわからない。 こんな気持ちは、予想してはいなかった。 だから、たぶんこんな顔。 ・・・戸惑いの、苦笑い。 みなみ「・・・ごめん」 ゆたか「・・・えっ・・・」 腕の中のゆたかが、私を見上げる。 その顔は、もうボロボロで。 みなみ「・・・私は、何をしたかったんだろう」 ゆたか「・・・・・・?」 ゆたかを、見る。 ゆたかも、私を見る。もう、眼はそらさない。 仮面も、必要ない。 みなみ「ゆたかが、先輩を好きだって気付いた時、苦しくなった」 みなみ「先輩がゆたかのことを好きになっちゃったらどうしようって」 みなみ「不安になって、怖くなって」 みなみ「どんどん、自分が嫌な人間になっていった」 みなみ「先輩は、私を選んだんだって」 みなみ「そんな、醜い優越感に浸って」 みなみ「先輩の隣にいるゆたかが、許せなくて」 自分の思いを、出来る限り口にする。 ゆたかは、口を挟まない。 じっと、ただ私を見つめて、聴いてくれている。 みなみ「今度は、ゆたかに対しても嫌な気持ちになってきて」 みなみ「いつも、世話をしてあげてる」 みなみ「先輩だって、ゆたかのことは厄介な後輩だって思ってる」 みなみ「ゆたかなんか選ぶ訳ない」 みなみ「そんなの、許さない」 みなみ「・・・そんな気持ちが、わいてきて。消せなくて」 みなみ「『違う。そんなこと考えてない。考えたくない』」 みなみ「『ゆたかは、大切な友達。先輩がゆたかを選んだなら、しょうがないんだ』」 みなみ「そんな風に、否定しようとしても」 みなみ「どんなに、振り払おうとしても、できなくて」 みなみ「このままじゃ、ゆたかのことを」 みなみ「・・・嫌いになっちゃう、って」 いつのまにか、私も泣いていた。 自分のため? ゆたかのため? きっと両方。 ゆたか「ごめん」 みなみ「・・・えっ?」 ゆたかが、口を開く。 その眼は、涙で溢れて。 でも、とても、キレイに思えた。 ゆたか「みなみちゃんが、こんなに苦しんでるなんて、思わなかった」 ゆたか「・・・こんなつもりじゃ、なかったの」 ゆたか「ただ、先輩の隣に入れたらいいや、って」 ゆたか「みなみちゃんも、それくらい許してくれる、って」 ゆたか「そんな、甘い気持ちで」 ゆたか「なんて、自分勝手で」 みなみ「・・・ゆたか」 ゆたか「聞いて」 圧されるような、強い視線。強い意志。 そうだ、私の言葉は必要ない。 次は私が聴く番。ゆたかの思いを、想いの全てを。 ゆたか「・・・私も、同じ」 ゆたか「悩んで、苦しくなって」 ゆたか「みなみちゃんに、嫉妬して」 ゆたか「こんな自分が嫌で」 ゆたか「こんな風に考えちゃう自分が、気持ち悪くて」 ゆたか「だから、考えるのをやめたの」 ゆたか「何も考えなければ、苦しくないから」 ゆたか「ただ、先輩の隣で、みなみちゃんのそばで」 ゆたか「楽しく笑って居れたら、それだけでいいや、って」 そうだ。 ゆたかは、笑っていた。 ふたりで私を、からかって。 先輩に、撫でられて。 触れ合う私たちを、見つめて。 それでも、ゆたかは笑っていた。 ゆたか「でも、結局それって、甘えだった」 ゆたか「みなみちゃんに、甘えて」 ゆたか「先輩に、甘えて」 ゆたか「何より、自分に甘えてた」 ゆたか「そんな自分のことだって、正当化しようとしてた」 ゆたか「みなみちゃんは、こんなに苦しんでたのに」 甘えてたのは、私だ。 ゆたかが先輩を好きなのを知って、勝手に嫉妬して。 見せつけていたのは、私。 許せない? 嫌な気持ち? 嫌われるかもしれない? 何様のつもりだ。 とっくに、嫌われていてもおかしくないんじゃないか。 ゆたか「・・・ごめんなさい、みなみちゃん。許してくださいとは言いません」 ゆたか「・・・もう、先輩の側にはいません」 ゆたか「想うことも、やめます」 ゆたか「願うことも、やめます」 ゆたか「だから、もう、苦しまないで」 ゆたか「みなみちゃんが苦しむのは、もう、嫌だから。」 みなみ「・・・・・・ゆたかっ!!」
https://w.atwiki.jp/yuri_memo/pages/95.html
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/04(火) 22 02 25.99 ID nPt2rssc0 その後進展はないのか? 31 進展という進展は無い…かな ただ、心なしか向こうからのスキンシップが多くなってきて 胸の鼓動が落ち着く日が無いぞ 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/04(火) 22 03 31.04 ID MOWSnmis0 あれ?酉バレしてなかったっけ 32 酉がバレた際は、さらば某永久にといった所か まぁ別にコテハン名乗るつもりは毛頭無い上、大事な部分でしか酉は使わないから別段無問題かと 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/04(火) 22 05 51.01 ID zHbRtJHP0 純 粋 に w k t k し て き た ん だ が 36 そのwktk感を返してあげる事が出来なくて本当に申し訳無い …ただ、皆に感謝の気持ちを伝えたかっただけなんだ 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/04(火) 22 07 59.78 ID tt8IwNf10 俺も社会的には異質な者だが 40 申し訳無い。某の書き方が悪かった 気分を害してしまったのならば、素直に謝罪をさせていただこう 少し愛の形は違うかも知れないが、お互い適度に想い続けてみようじゃないか 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/04(火) 22 10 54.87 ID tt8IwNf10 1は多くの住民から支えられてるな 44 有り難い限りだ この現状、本当に某には勿体無い このスレの人を知ったその日から、某の心に感謝の念は絶えないよ 94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/04(火) 22 38 41.37 ID Uv/e0mrY0 …恥ずかしいとあれほど言ったのに、 モニュモニュと書いた輩を説教するかとも思ったのはここだけの話だ 泣き止んで改めてコメントやスレ全体を見たら、その書き込みで悶え死ぬかと思ったぞ …お願いだからモニュモニュは忘れなさい 全レス出来るほど器用では無いので、質問等の部分レスを今から返させていただく 107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/04(火) 22 44 48.97 ID Uv/e0mrY0 >某を覚えていてくれた人 有り難い 素直に嬉しいと表記させてもらう …ネットでの素直さを、もう少し件の子に向けることが出来れば少しは変わるのだろうか? 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/04(火) 22 13 42.27 ID RxS9WLI50 某の話を読んで、ずーっと二人を絵にしたいと頑張ってるんだがどうにもスペックがわからんくてもにゅもにゅしてる。 二人の髪型だけでも教えてくれると助かるんだ。 48 髪型か 【某】:黒髪ロング 【件の子】ゆるやかなウェーブかかったヘアスタイル。優香を連想すればおk 48追記 絵にしていただけるとは光栄だ もし要望を言っていいのなら、某はどうでもいいから件の子は可愛く描いてあげてくれ 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/04(火) 22 15 07.96 ID XTU5vNT50 女同士の恋愛大いにありだと思う。The L Wordとかおもしろいじゃん。 49 ありがとう 社会では少数派に含まれるであろう某だが、貴方のような書き込みに凄く救われる 最も 49に限ったことではなく、皆の事も含まれているのを捕捉とさせていただく 59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/04(火) 22 24 05.98 ID PuD3p1fmO 1が良いヤツ杉て泣ける 59 某は皆が良い人すぎて実際に泣いてしまったぞ 65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/04(火) 22 26 12.07 ID LDGHk0GU0 あんまりしつこいと恩着せがましいぜ。普通は、そんなに誰かに対して礼を言わないもんだぜ。 で、何か報告は? と訊いてしまう俺はなんとも図々しい 65 普通じゃなくても構わない それでも礼を言わせてほしかったんだ …報告、か。時間があれば皆に伝えさせていただきたい 71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/04(火) 22 27 49.97 ID 6FGv5TiV0 このスレを中心に日本人の武士道が復活しそうだな 71 人は皆、心の中に武士道の心を持っていると寺子屋時代に伝えられた事があったのを思い出した 当時小4だった某には意味が分からなかったが、今なら何となく言葉ではなく心で感じる事が出来そうだよ 75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/04(火) 22 28 53.51 ID Uv/e0mrY0 …まぁ、ぶっちゃけ 55を皆に伝えたいが為にこのスレを立てたワケなんだ 少しでも今某が抱いている感謝の念が伝われば、それだけでもう十二分に満足 皆のような優しい人こそ、どうか長生きして幸せになってほしいモンだなと思っているよ 77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/04(火) 22 29 27.06 ID 6FGv5TiV0 ところで件の子とは相変わらず仲良くしてるのか それが聞きたい 77 仲良くして…というか、仲良くしていただいているといった所だろうか あの子が傍に居てくれるだけで満たされた気持ちになるんだ 件の子が仲良くしてくれているから、今の現状がある それだけで某は嬉しいな 78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/04(火) 22 29 52.29 ID WFXUlSVV0 75 あれからどうなったの? 今でも好きなのか? 78 順調に友人として親しくつき合わせてもらっている 今でも好きだ 言葉には出して伝えないが、愛している…とか、言ってみるテスト 82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/04(火) 22 30 57.49 ID LDGHk0GU0 顔が無いから優しくも冷たくもなれる。 ここはたまたま、多くの同情を買えただけだと思えばいい。 他の幸せを思うより、てめぇの幸せを願うがいいさ。 82 気遣いありがとう 素っ気無い書き込みだが、優しさを貴方のレスからもいただいた 他の幸せが某の幸せでもあるんだから、他者の幸せを願うのはもう某の性みたいなものだな 85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/04(火) 22 31 32.01 ID Ju+UyvKm0 自分も女だけど女の子好きだよ。 だからハム速の某さんの話見てて…なんつーか。 すごく自信持てたっていうか、その なんていうか、うまくいえないけど ありがとう 85 同性から礼を言われるのは、何というか気恥ずかしいものだな こちらの方こそ、ありがとう 貴女のような方々に某は救われたよ …しかし、貴女の文章で一瞬縦読みを探してしまったとかは言わない 87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/04(火) 22 35 03.20 ID Uh9tZLnf0 某が幸せになり、幸せに満ち溢れ、いつも優しい気持ちでいられますように 87 その言葉、そのまま鸚鵡返しで伝えてあげたい ありがとう 凄く嬉しい …飾り気の無い文だが、少しでも感謝の念が伝われば幸いだ →続き
https://w.atwiki.jp/galgerowa/pages/303.html
太陽をつかんでしまった(前編) ◆tu4bghlMI 「初めはね……ボクとことみちゃん以外に恋太郎さん、それと四葉ちゃんって娘がいたんだ」 「四人、ですか」 時雨亜沙が力無く、一度だけ小さく頷いた。 さすがに人の生き死にの話ともなるとお得意の能天気さも発揮出来ないらしい。 無意味にイライラさせられない分だけ、ソレは望ましい展開。 いっそこのまま永遠に黙っていればいいのに。 余計な人間が若干名存在するものの、この島に来てから探し続けていた人物の一人である一ノ瀬ことみと接触出来たのは僥倖だった。 彼女はこの忌々しい首輪を何とかする事の出来る可能性を持つ、いわばキーパーソン。 他にそのような能力を持った人間が確認出来ない現在、能力的なヒエラルキーでも相当な上位に食い込む人間だ。 ひとまず彼女との仲を取り持ちつつ、エリーと合流する。コレが現在の最適解だろう。 しかし、そう考えるとやはり残りの二人、時雨亜沙と……先程から最前列を歩き、用心深そうにこちらを伺っている大空寺あゆが邪魔になって来る。 特にこの時雨亜沙の存在は厄介だ。 まず一点。彼女が完全な怪我人であるという事。 左肩には何か巨大な刃物で切りつけられたと思しき裂傷。 出血こそ大してしていない様だが、本人の痛みは相当なものだろう。歩みを進める度に伝わってくる振動に何度も顔を顰めている。 加えてその疲労。先程まで眠っていたとはいえ、身体への負担は相当なものだろう。 未だに足並みは覚束ず、そのため私達が移動する速度も極端にスローペースなものになってしまっている。 そして何よりも気に食わない、いや私にとってマイナス方向に働くのは、今も時雨亜沙に対して一ノ瀬ことみが積極的に肩を貸して歩行しているという事実。 つまり彼女達の中に刻まれた"絆"という奴だ。 先程も自分の方が遥かに小柄にも関わらず、一ノ瀬ことみは自ら時雨亜沙の身体を支える役割を買って出た。 逆に時雨亜沙も自分に支給されたマシンガンを予備のマガジンごと相手に預けるなど、全幅の信頼を寄せている。 もちろん、両者は出会ってからまだ数時間程度しか経ってはいないだろう。 そんな関係は急ごしらえのプレハブ小屋のように脆い存在ではある。 とはいえ彼女達は話を聞くに、ゲーム開始時から今まで、ほとんど全ての時間を共に過ごして来たらしい。 初めは四人で行動していたものの、様々な逆境の中で一人、また一人と死に絶えていき、ついにその連環は二人を残すのみとなった。 コレが時雨亜沙と一ノ瀬ことみの関係。 『溺れる者は藁をも掴む』 急激な環境の変化、死との遭遇。 コレだけの非日常的要素が重なれば普通の人間にとって単身で自らを支え切る事など不可能。 当然の如く、周りにいる人間に依存する心が芽生える。 幾つもの死線を越えた兵士達は絆を超えた何かで結ばれる、そんなものは陳腐な戦争映画の煽り文句に過ぎない。 今までならば一笑の元、切り捨ててしまうような下らないコピーとしか思えなかっただろう。 だが、今は違う。 特殊な状況で何よりも大切なものは柔軟性。 場面の変化と共に自らのスタンス、立ち位置を調節し上手く立ち回る事。 誰もが私のように『攻める人間』になる事が出来るとは限らない。 世の中にはその場で知り合ったような人間と、傷を舐め合うのを美徳とするような弱者だって大勢溢れているのだ。 そして今はその弱者が私にとっては必要。 そう、レオ君の死を乗り越えた私にとってエリーとこの環境から脱出することは至上命題とも言える。 そのために一ノ瀬ことみの力は欠かせない。 だが、そのためには時雨亜沙を彼女から切り離さなければならない。 私には何も特別な力を持たない弱者を庇護する趣味は無いのだから。 だが彼女達が握り締めたその手を離す事は無いだろう。 そう"余程の事が無い限り"は。 何か……二人の間に亀裂が生じるような好機さえあれば良いのだが。 正直、そうそう何もかもが上手く行くとは思えない。 逆に『策士策に溺れる』とも言う言葉があるくらいだ。 「四葉ちゃんはハクオロという男に、恋太郎さんは……えと」 「あ、う、少し、少しね。恋太郎さんが私達から離れたの……多分、その間に」 一ノ瀬ことみがぼそぼそと言葉を濁らせる。 どこか途中で話の内容を考えるような仕草を取った気もしたが、まぁ特に問題無い。 おそらくは肩を貸している疲れと焦燥感が原因と言ったところか。 ソレよりも面白い名前を聞いた。 あの小太りの男、大石が口にした『危険人物』の名前だ。コレは使えるかもしれない。 「ハクオロ……それって奇妙な仮面を付けた……?」 「知っているんですか!?」 瞬間、時雨亜沙と一ノ瀬ことみの表情に陰が差す。 陰鬱で、何か思い出したくない事象を無理やり頭の前面に引っ張り出されたような、それでいて憎しみに満ちたそんな表情。 「ど、どこで会ったんですか!! ……もしかして何か……?」 先程のまでの疲れ切った顔付きとはまるで別物。 時雨亜沙が身を乗り出してこちらに質問して来る。 逆に一ノ瀬ことみは表情を顰めたまま。どちらかと言えば自らの中の闇と戦っているような印象を受ける。 おそらくまだ自分の中で仲間の死を整理出来ていないのだろう。 そう考えると彼女のどこか自責の念に満ちた重苦しい面構えも納得出来る。 「ええ、私も……仲間を殺されたの」 「「!!」」 二人の表情が凍り付く。 脇目で確認すると、前を行く大空寺あゆもコチラにチラチラと視線を送ってくる。 特に一ノ瀬ことみは"私が言った台詞"によほど衝撃を受けたのか、瞳を白黒させ、一気に落ち着きを無くしてしまった。 順調。おそらく誰もが騙されている。 私はハクオロが危険人物であるという情報こそ掴んでいるものの、実際に面識は無い。 彼がこの先、私の目の前に立ちふさがる可能性がある以上マイナスイメージを植えつけておく事は効果的だろう。 実際、既に何人かの人間をその手にかけているようだし。 それにおかしな話だ。 私にとってこの島にやって来てから、いや普段学校に通っている時でさえ、心の底から仲間と呼べる人間なんてほとんどいなかったのに。 「ご、ゴメンナサイ!! あの、そんな事……」 「いいの、もう大丈夫。自分の中でもそれなりに整理が付いたから。 それより早くこの辺りから離れる事の方が大切じゃないかな」 時雨亜沙がまた、小さく頷いた。そして下げた視線を自らの両足に向ける。 その後、凝視。若干の沈黙。僅かな逡巡の後、彼女は唇をキツク噛み締めた。 その通り。 この集団の移動速はあなたに合わせたモノ。 まだ全然大した距離を進めていないのも、全てあなたのせい。 少しは反省して貰いたい所。 ……そういえば自分達はどこに向かっているのだろう。 確か、時雨亜沙が寝ていた場所が……D-4だったか。 集団の先頭は完全に大空寺あゆに任せてしまった。 実際彼女は健康そのものであったし、語気も強く集団の中でアドバンテージを取るタイプに見えたからだ。 だが、彼女は危険だ。 ここまで殺し合いが始まって約十一時間。 それだけの時間、完全に一人で行動し続けて来たのも不思議だし、自分の事を話そうとしないのも不可解だ。 私のように嘘を交えて適当に場を誤魔化すなど、やり方はいくつもあるはずなのだから。 隙さえあれば弾丸の一発でもその背中にお見舞いしてやりたい所。 だが、いくら何でもそんな行動を取る訳には行かない。 「ちょっと待って」 突然、大空寺あゆがその歩みを止める。 私達も言葉通り、その場で停止。 どうしたのだろうか。何か妙なものでも見つけたのか。 思わず、辺りを見回す。地図を頭に描く。 地図……? まさか、いやもしかしてこの場所は――。 「なんかさ、臭わない?」 ■ 『ええ、私も……仲間を殺されたの』 ことみはとんでもない衝撃を受けた。 酷い、デジャヴだ。 なにしろ彼女、佐藤良美が口にした台詞は数分前の自分のソレとまるで同じだったのだから。 そして引き合いに出した相手まで同じ人間。 こんな偶然があっていいのだろうか。 あの時の後悔、葛藤、それら全てが蘇って来る。 関係の無い人間に罪を擦り付ける感覚。 可愛げのある、些細な嘘などではない、人の命を左右するような深刻なソレ。 何を悩む事があるのか。 確かに今の今まで、ハクオロが本当に人殺しであるか疑う自分は存在していた。 だが、良美の告白によってその可能性は木っ端微塵に砕け散ったはずだ。 『ハクオロは紛れも無い人殺し』 四葉ちゃんもカウントに入れるのならば、既に少なくとも二人の人間をその手に掛けた事になる。 そう、コレが共通認識。ソレが全て。 だがもう一つ。腑に落ちない点もあるのだ。 それは――。 「ちょっと待って」 前を行くあゆさんの動きが止まる。 私と亜沙さんも停止。 同時に頭の中で展開されていた"ある可能性"についての分析をストップする。 もしもこの仮定が真実だとすれば、この場における人間関係に一瞬でとんでもない亀裂が生じる事になる。 隣を歩いていた良美ちゃんも怪訝そうな顔で前を見つめている。 あゆさんがこちらを振り向いた。 そして鼻を押さえながら一言。 「なんかさ、臭わない?」 ■ 臭い。 臭い……? 「あっ! 確かに何か臭うね。うーん、何か、すっぱい感じ……?」 場の空気を紛らわすために思わず大きな声を出してみた。だけど雰囲気は淀んだまま。 ボク、時雨亜沙がこの集団のマイナスファクターになっているのは純然たる事実。 だから少しだけでも、皆を明るくしたかった。結果は見事な空回りだったケド。 でも、確かにあゆちゃんの言う通りだった。 緑の芝生と背の高い木々。完全に昇った太陽の光が時折差し込む、気持ちの良い森林。 周囲にはマイナスイオンやら純度の高い酸素なら散らばっているかもしれないが、こんな悪臭の原因がそうそう転がっているとは思えない。 ボク以外の二人、ことみちゃんと良美ちゃんも臭いに気付いたみたい。 キョロキョロと辺りを見回している。 「あにさ、この臭い? プラスの何かじゃない事は分かるけど……。それにどこかで嗅いだ事があるような」 「うん、確かにそう……だね」 鼻に来る嫌な臭い。 しかも一種類だけではない。何か数種類のものがブレンドしたような感じだ。 何か硬質的な感じのものと生臭い感じのもの。 どちらかと言えば前者の臭いの方が全然強い。 何だろう、これは。 絶対自分はコレが何かを知っている、はずだ。 知って、いる? 「血……」 これは誰の台詞だったのだろう。 ボクの口から思わず零れ出てしまったような気もするし、他の誰かが言ったような気もする。 分からない、分からない。 でも分かる。うん、コレは血の匂いだ。 赤血球と白血球、そして少量の血小板によって構成された人間の身体を構築する最も大切な骨子。 その存在に気付いた途端、ボクの中の感覚が更にその鋭角を増した。 鼻に掛かる程度だった臭いが心を掻き乱す。 料理部の活動で使ったり、お母さんと一緒に料理をする時に軽く鼻腔をくぐる血の臭いなんかとは比べ物にならない。 濃くて、淀んだ何かが胸に込み上げて来るような臭気。 一瞬のサイレンス。静寂が辺りを支配する。 誰とも無しにボクらはまた歩き出した。何も考えずに。 いや、何かに導かれていたような気さえする。 肩を支えてくれていることみちゃんの身体が明らかに強張っている事が分かる。 先頭を行くあゆちゃんも前を向いているから表情を確認するのは不可能だが、周囲の雰囲気がピリピリしているのは確実だ。 良美ちゃんは……何だろう。顔が真っ青だし、目も虚ろ。 うん、もしかしてこの臭いに気分を悪くしたのかもしれない。 ボクが言える立場じゃないけど、出来るだけ気を遣ってあげなくちゃ。 ボクらは進む。一歩、また一歩と着実な歩みのまま。 静寂に包まれた森の中、道なき道をただガムシャラに。 もしも今が夜だったならば生い茂る木々の合間から月の光が覗いてさぞ綺麗だっただろう。 森が一瞬、開けた。 完全な平地と言うには少々物足りない。 それでも"何人かの人間が腰を落ち着かせる"のには絶好の場所。 少女が、太陽の光を浴びて、死んでいた。 ■ 唇が酸素を求める。 まるで世話のなっていない水槽に入れられた金魚のように、パクパクと開閉を繰り返す。 何も入ってこない。出ていかない。 瞳に飛び込んだのは光。 今まで歩いてきた道程と比べれば、確実に軍配が上がるであろう暖かな光の雨。 死。 明確で狂おしいまでの命の否定。 日常から遥かに乖離した生の終着点。 「杏……ちゃん?」 ことみちゃんが可哀想になるくらい、震えた声でそう呟いた。 ボクも何か喋らなくちゃ。 頭はどれだけそう命じても、言葉は出てこないし、何より全く口が回らない。 「杏ちゃん!!」 ちょっとだけ乱暴にボクの腕を振り払って、ことみちゃんが駆け出す。 身体が僅かだけどグラつく。倒れそうになる。 今まで完全に彼女に頼り切っていたせいで、バランスが上手く取れない。 近い。地面に、ぶつかる。 そう思い、眼をつぶった瞬間。あゆちゃんがギリギリでボクの身体を受け止めてくれた。 「あ、ありがと……」 「お礼はいいから。……一人で立てる?」 「う……うん」 「分かった。それと……今から少し黙っていて」 あゆちゃんの雰囲気に威圧されて思わずボクは一度、頷いた。 何か、凄く怖い顔をしていた。 どうしてだろう。まるで何かに怒っているような、そんな嫌な感情に満ちた面持ち。 もしかしてことみちゃんがボクを突き飛ばした事に腹を立てているのだろうか。 でも確かに少し危なかったとはいえ、その行動を責めるつもりは毛頭無かった。 だって――。 「杏ちゃん!! なんで……こんな、酷い……」 人が死んで我を忘れて、取り乱してしまう事に何の問題があるだろう。 大切な、自分に近い人間が亡くなって悲しくない人間なんているはずが無い。 ことみちゃんも勝手に流れてくる涙をこらえながら、必死でその死と相対しようとしているではないか。 そう、確かにボクらは知っていた。 第一回放送の時、死んでしまったのは恋太郎さんにとっての大切な人である双樹ちゃんだけじゃない。 ことみちゃんの友達である杏ちゃんと言う娘も命を落としていたのだ。 この涙はただ身近な人間の死を嘆くだけのモノじゃない。 だって、こんな死に方、あまりにも酷過ぎる。 ボクらが死体に出会ったのは一度だけ。 いや、ことみちゃんは二回目……だったっけ。 でもボクが見た四葉ちゃんの死に姿は、決して苦痛や悲しみに塗れたものじゃなかった。 まるでずっと探していた大切な誰かと再会出来たみたいに、安らかな表情をしていたのだ。 でもこの杏ちゃんは違う。 その姿は血で出来たウォーターベッドに無理やり寝かせられていると言ってもいいくらい。 全身を赤い飛沫で濡らし、特に喉もとの出血具合は思わず目を背けたくなるような惨状だ。 表情も開き切った瞳孔、死の寸前まで何かを叫んでいたのかと思えるほど開かれた口蓋。 悲しみ、絶望、苦痛。そんな負の感情に満ちた最悪の最期。 気分が悪くなる。 一面、血、血、血、だ。 絶対的な朱。脳内を埋め尽くす紅。 このまま倒れてしまえば、こんな現実から逃げる事が出来るのだろうか。 そんな考えが頭に浮かぶ。 本当に人は精神が支えている生物だという事を改めて実感する。 だって、例えばこの自問自答にもしも『イエス』と答えてしまえば、その瞬間自分の身体が崩れ落ちる事に拠り所の無い確信が持てるからだ。 「……おい、アンタ」 「……え?」 「いい加減止めようや、そんなバレバレの芝居は」 心が挫けそうになる寸前、そんな意味が分からない言葉で一瞬で現実に引き戻された。 発言者はあゆちゃん。その言葉の矛先は……ことみ、ちゃん? 芝居? どうして? ことみちゃんは杏ちゃんの死体を見かけて、それで、こんなに悲しんで。 本当に今、辛いはずの心を一生懸命奮い立たせているのに。 「あゆちゃん!!」 「時雨、黙ってろって言ったはずさ。話があるのはアンタよ、一ノ瀬ことみ」 「……いいの。ありがとう、亜沙さん」 杏ちゃんの側に屈み込んでいたことみちゃんがすくっと立ち上がり、コチラを振り返る。 赤。 乳白色の厚手のブレザーが、杏ちゃんの流した血で濡れていた。 あゆちゃんが一歩前に出る。 「その血、お似合いの姿ね」 「……あゆさんが何を言いたいか分からないの」 「へぇ、あくまで白を切るつもり? 懺悔は自分からするからこそ意味があるのよ」 流れる険悪なムード。睨み合う二人。 あゆちゃんの若干後方、少し離れた所にボク。 ボクらの大分後ろ、最後尾に良美ちゃん、という構図だ。 「ま、いいわ。さすがの私もアンタのその最悪な行動にもう耐えられないから」 「どんなつもりか知らないけど、多分あゆさんは何か、勘違いしているの。 私にそんな糾弾される謂れは無いはずだから」 ことみちゃんがハッキリとした口調でそう告げる。 瞳はまっすぐあゆちゃんを正視。 「あたし、さ。見たんだよね。双葉恋太郎が殺される所」 「!!」 「身体中から血を流して……死んでいた。しかも、この女の死体なんて生温いくらいに損壊して、ね。 ありゃあ、酷いもんさね。あんな死体間近で見たら、私も平然となんてしてられないね」 「…………」 突然の告白。あゆちゃんの語調はどんどん強くなる。 そんな話を聞くと、恋太郎さんと死のイメージが露骨に繋がってしまう。 嫌だ。嫌だ。気持ち、悪い。 「ダンマリか? まぁ構わないけどね。……でも変な話さ。 だって今、その女の死体を見てそれだけ動揺していたアンタが、恋太郎とかいう男の死体の前じゃ顔色一つ変えなかったんだから」 「う……」 「予想外の知り合いの死はショックだったけど、予定調和の死には耐性があった、って感じかね」 「そんな事は……」 「じゃあ説明してみろや! 何であの時、アンタはこれっぽちも取り乱さなかった? 生半可な答えじゃ私は納得しない。最悪……コレで、アンタを撃つ」 そう言うとあゆちゃんがデイパックから取り出しのは――黒光する鉄の凶器、拳銃だった。 思わず息を呑む。この場に一瞬で広がる動揺。 数メートル先のことみちゃんも軽く身構える。 後ろにいる良美ちゃんは……駄目だ、分からない。こんな状況で背後を確認する事は出来ない。 「S W(スミス&ウェッソン)M10……通称、ミリタリー&ポリス」 「正解、まさにリボルバーの代表格さ。さすがに人殺しは銃にも詳しい、って事?」 「……ご本で読んだの」 「どうだか。さてと、それじゃあ解答を聞こうか。 もし、カバンの中のマシンガンに手を伸ばしたら……どうなるか分かるよね?」 駄目だ、止めなければ。 ことみちゃんが恋太郎さんを殺した? まさかそんな可能性は皆無に近い。 ボクらはずっと今まで一緒に困難を乗り越えてきた。 もしもことみちゃんにそんな隠された殺意があったとしたら、ソレを実行に移す、もっと確実な機会はゴロゴロしていたのだ。 有り得ない。どう考えても勘違いだ。 「あゆちゃん、こと――」 「恋太郎さんを殺したのは楓、芙蓉楓なの」 ――え? 「……誰? もう少し詳しく」 「私達はあなた達と出会う少し前、襲撃にあったの。その結果、亜沙さんが倒れてしまった。 その……外傷とかじゃなくて"魔法"を使ったのが原因で」 「真面目に……答えろや」 ――楓、楓が? 恋太郎さんを? 「至って大真面目なの。 私のデイパックの中に支給された『参加者の術、魔法一覧』というご本を見れば全て分かるの」 「……分かった。続けな」 「その後、気分が悪くなった恋太郎さんが少し私達から離れたの。その時、現れたのが芙蓉楓。 彼女は明らかにおかしかった。彼女こそ"本物の"殺し合いに乗った人間だったの」 ――何? 何を言っているの、ことみちゃん? 「既に何人か殺してたって事?」 「確か……鉄乙女、という人間を殺したと言っていたの。でも私には彼女を止める事は出来なかった。 ただ……自分が殺されないように怯える事しか出来なかった」 「証拠は?」 ――だって、楓、楓だよ? 虫一匹殺せないような、あの優しくて、すこし抜けてる所がある、あの楓だよ? 「最悪、恋太郎さんの死体を見れば分かるの。 死因は私が持ってるマシンガンの弾じゃない、ハンドガンの弾なの」 「……ソレが本当なら……人殺しはその芙蓉――」 「嘘、でしょ」 「え?」 今の間の抜けた声はどちらの声だったのだろう。分からない。 まぁ、いいか。 何かがボクの口の中から零れた。 二人がコチラを振り向いた。 凄く意外そうな、驚いた顔をしている。 ボクの胸が少しギュッと苦しくなった。 でも止まらなかった。 「もう、やだなーことみちゃんったら。そんな嘘言ってもお・見・通・しだぞ? アハハ、楓が人殺しなんて……無い無い。 虫一匹殺すのだって躊躇うようないい娘なんだから。冗談キツ過ぎ」 「亜沙さん……」 ことみちゃんが何か変な眼でコチラを見つめている。 何で? どうして? ボク、何か変な事言った? 間違ってる? 「それに……ことみちゃんも酷いよ。 シアちゃんも死んじゃって、リンちゃんが殺し合いに乗っていた。それだけでもボク、相当ショックだったのに。 オマケに楓まで人殺し? それが本当ならボク、周りの人間が誰も信じられなくなっちゃうよ……」 「……亜沙さん。信じたくないのは分かるの。 でもだからって真実から眼を背けちゃ……ダメなの」 ことみちゃんがコッチに近付いて来る。 真実って何だろう。つまり、楓が人殺しだって事? それが本当だって、ことみちゃんは言いたいの? 確信を持って? 真実だって? 「……そこまでさフリーズだよ、一ノ瀬ことみ。胡散臭すぎさ、アンタ。もう我慢できない」 「な……」 「色々聞いてみたけど、そう簡単に人がぶっ壊れるかどうかなんて正直分からない。 それに……私にとってはアンタの言葉よりも時雨の言葉の方が信憑性がある」 「そんな……亜沙さん、何とか、何とか言って欲しいの」 再度拳銃が向けられる。 一方で、ボクの方を見つめてそう訴えることみちゃん。 あゆちゃんは銃を向けたまま、眼の前に立ちはだかるように直立。 ボクは、どうすれば……。 「みんな大切な事、忘れてるんじゃないかなぁ」 「ぐあああぁっぁ!!……ぅ……佐藤、あんた……!?」 この空間では今まで二つの銃が争点になっていた。 あゆちゃんが持っているS W M10というリボルバー。 そして今はことみちゃんのデイパックの中にあるイングラムM10というマシンガン。 どちらもその存在と、威嚇だけで実際に発砲されてはいなかった。 一番最初に火を吹いたのはそのどちらでもなかった。 第三の銃。その持ち主は――。 「全く三人とも私を無視して話を進めちゃって。気に入らないなぁ」 佐藤良美。 ずっと黙り込んでいた彼女がついに、その重い口を開いた。 そう、一発の銃声と共に。 そしてその放たれた弾丸は――あゆちゃんの背中へと消えた。 あゆちゃんが激痛に耐えかねて地面に倒れ込む。 ギリギリ、完全に寝そべってしまうまでは行かない。 軽く状態を起こし、背中を良美ちゃんに向けて、きつく彼女を睨み付ける。 「ぐ……どういう……つもり?」 「分からないかなぁ。この集団の中でアナタだけが"異質"だって事」 「づぅぅあああ!!」 更に二発、銃声が轟く。 一発はまたしてもあゆちゃんの背中へ。もう一発は外れた。 いたぶるように、黒い服で覆われた背面に向けて弾丸を叩き込んでいく。 「S W M36、通称……チーフスペシャル」 そうことみちゃんが呟いた。 チーフスペシャル。恋太郎さんが最初に持っていた銃と同じ名前だ。 一歩、一歩と良美ちゃんがあゆちゃんに近付く。 右手の拳銃はしっかりと構えたまま。 一方で、ボクとことみちゃんは凍りついたままだ。動けない、動けるはずが無い。 リンちゃんが襲い掛かってきた時は、まだあちらの武器は刃物であって銃では無かった。 それに相手の意図が明確な分、対処もしやすかった。 だけど。 彼女が何を考えているのか、ボクらにはまるで分からないのだ。 「だってそうでしょ?ことみちゃんに敵意を持っているのはアナタ、だけ。 私も亜沙さんもそんな意思、これっぽちも無いもの」 良美ちゃんはボクとことみちゃんに笑い掛けてきた。 物凄く良い笑顔のはずなのに……何だろう。このモヤモヤした気持ちは。 何故か彼女の濃い黄緑色の瞳の中に、全身に鳥肌が立ってしまいそうなくらいの濃密な暗黒が込められているように感じた。 「分かった?アナタが死ねば、全て丸く収まるの。 ことみちゃんを人殺しに仕立てあげたいみたいだけど……私から見たら、人殺しはどう見てもそっちの方」 良美ちゃんがあゆちゃんの目の前で立ち止まる。 拳銃をその額に合わせる。 「良美……ちゃん」 「黙って、亜沙さん。あなただってことみちゃんを殺されるのは嫌でしょう? それに……私が言うのも何だけど彼女、もう助からないわ」 「そりゃあ……でも、だからって、こんなの……酷いよ」 コレがボクの精一杯の反論。 確かに良美ちゃんの言う通り。 あゆちゃんにもことみちゃんにも、勿論どちらにも死んで欲しくない。当たり前だ。 でも。 賽は既に投げられた。 あゆちゃんの身体は既に弾丸を食らってボロボロ。 放っておいても出血多量で死んでしまうかもしれない。 そして逆に、このまま彼女にトドメが刺されなければ確実にその被害はことみちゃんと良美ちゃんに向く事になる。 嫌なのに。目の前で人が死ぬ事なんて、もう絶対に見たくないはずなのに。 ……魔法さえ使えれば。 でも今はダメだ。もう魔力がこれっぽちも残っていない。こんな状態じゃ……人の命なんて救えない。 「フフ……最期に……一言いいかい?」 「遺言?どうしようかなぁ……。ま、別にいいよ。どちらにしろ長くない命だしね」 「っ……すまんね」 あゆちゃんが全身を震わせながらそう吐き出すように口に出した。 完全に満身創痍だ。 勿論拳銃は既に掌から零れ、どちらかと言えばボクの方が近い場所に投げ出されている。 背中は血液こそ流れ出してはいないものの、弾丸を二発も打ち込まれて平気な訳が無い。 語調も先程までの凛々しく、芯の通った喋り方ではなく、所々に喘ぎ声が混じる。 一瞬の間。 あゆちゃんは瞳をゆっくりと閉じる。 僅かながら顎をあげ、そして最後の一言を呟いた。 口元に、最高の笑顔を浮かべながら。 「死ねや、糞虫」 太陽が爆発した。 105 武人として/鮮血の結末 (後編) 投下順に読む 106 太陽をつかんでしまった(後編) 105 武人として/鮮血の結末 (後編) 時系列順に読む 106 太陽をつかんでしまった(後編) 098 交錯する意志 佐藤良美 106 太陽をつかんでしまった(後編) 098 交錯する意志 一ノ瀬ことみ 106 太陽をつかんでしまった(後編) 098 交錯する意志 大空寺あゆ 106 太陽をつかんでしまった(後編) 098 交錯する意志 時雨亜沙 106 太陽をつかんでしまった(後編)
https://w.atwiki.jp/pokecharaneta/pages/193.html
みなみけ キャラクター南家3姉妹南春香 南夏奈 南千秋 その他 未整理のご意見 コメント 桜場コハル先生によるほのぼのコメディ漫画。テレビアニメも三度にわたって放映された。 キャラクター 南家3姉妹 (両親を全員同じにすること。 要するに血縁重視) 南春香 ロズレイドorヒヤッキー シャワーズ:ブイズで統一するなら。 ゴロンダ:かつては中学生の頃に自称「番長」。 エンペルト:御三家で統一するなら。 アマージョ:アマカジ系統で統一するなら。 性格:ひかえめ アイアンテール/ねむる(本来は怠け者なんで) 南夏奈 ハスブレロ ミミロップ:特性ぶきよう推奨。 リーフィア ブイズで統一するなら。 ゾロアーク:悪戯好き(あくタイプ)なので。 ジャノビー:御三家で統一するなら。 アママイコ:アマカジ系統で統一するなら。 性格:ようき 個性:イタズラがすき 技:タネマシンガン(スイカの種飛ばしたことがある)/かえんほうしゃ(カレーを作る)/どくどく等(イタズラっぽい技を) 南千秋 ゾロア カゲボウズ:ゴーストタイプに弱いので。 ブースター:ブイズで統一するなら。 ディアンシー:あだ名が「姫」なので。 メタグロス:「ポケモン+ノブナガの野望」に登場するタダカツのブショーパワー「てんかむそう」(自称「天下無敵のおりこうさん」)+頭が非常に良いので。第6世代にもゴーストタイプに弱くなったことで再現しやすくなった。 フォッコ:御三家で統一するなら。 アマカジ:アマカジ系統で統一するなら。 性格:まじめ 技:ちょうはつorいちゃもん/にほんばれ/てだすけ(春香姉さまを)/ほえるorなきごえ(ナツキに)/どくどく(毒舌) その他 グレイシア:南冬馬 ヒメグマorヌイコグマ:ふじおか ベトベトン 保坂(技は黒い眼差しとか) グラエナ ナツキ 性格:やんちゃ 特性:いかく 性別:♂ 持ち物 フエンせんべい もりのようかんなどのお土産もの 技:こわいかお(笑顔で笑顔で) ほえる(ブオォォ!!) しっぺがえし/おんがえし(男なら恩も恨みも倍返し) どろぼう/よこどり(トウマのプリンを) サワムラーorエースバーン 藤岡(球蹴り番長) イシツブテ 山田(石) マニューラorブラッキー アツコ(アツコの正体) ソーナンス 速水(保坂にカウンター カナをみちづれ) エンテイ タケルおじさん(自称南家の番犬でヘタレ。 間違ってもいばるとか偉そうな技を覚えさせないこと) シェイミ マコト&マコちゃん(スカイでマコト、ランドでマコちゃんに 姿に応じて名前も変えること) ミミロルorミミロップ 内田ユカ チョロネコ 吉野(声優繋がり アニメ二期の腹黒さ) ツンベアー 熊田先生(チアキから「腹黒シロクマ」と命名された) マグカルゴ ドクトル・マッハくん パンプジンorスリーパーorカラマネロ:番組に出てくる男(後者2匹はポケモン図鑑説明文から) ※以下注意 ジュぺッタorゲンガーorサマヨール:おかわりに出てくる黒子達(脇役の集団) ポリゴン:おかわりに出てくるフユキ(アニメの黒歴史的な意味で。 性格は臆病、持ち物は眼鏡推奨) 未整理のご意見 ↑千秋についてなんだけど、頭のホイップと、泳げないという設定を無視するんなら、シャワーズもいいんじゃないか。千秋は一度、水を大量に飲んで限りなく水に近づこうとしたし(シャワーズは限りなく水に近い)。 それと、左手に自分であることの目印の為にバラを持とうとしたから、カレーの妖精はロズレイドでもいけそう。 ↑保坂はむしろ、きもちわるい=キモクナーイでラグラージはどうだろう?発汗量の多さを水技で再現できたりするし 冬馬はグレイシアのほうがいいかな? プクリンも千秋に似ていると思う。頭の上の奴と体型で千秋の髪が連想できる。 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る 草案 600族で統一 バンギラス:南春香 番長の異名に似合うポケモン。 ガブリアス:南夏奈 イメージの黒&スレンダーな体型から カイリュー:南千秋 色合いの黄色と頭部の角?から -- (名無しさん) 2019-10-28 21 44 20 草案 幻で統一 メロエッタ:南春香 ダークライ:南夏奈 わるだくみ必須 ミュウ:南千秋 小柄で知能が高いポケモンと言えば -- (名無しさん) 2019-10-27 23 45 10 600族で統一 カイリューorバンギラス:南春香 前者は優しい性格で品格があるが怒らすと怖いイメージ バンギラスは番長伝説のイメージ ガブリアス:南夏奈 スレンダーな体型から メタグロス:南千秋 -- (名無しさん) 2019-06-24 20 05 25 レントラー ナツキ グラエナよりこちらの方が似合うと思います。 -- (名無しさん) 2017-10-15 08 31 41 カイリュー:南春香 怒ると怖い+600族で統一 ガブリアス:南夏奈 南千秋がメタグロスの場合で -- (名無しさん) 2017-05-05 12 55 43 ガブリアス:南夏奈 げきりん(藤岡に)必須 -- (名無しさん) 2017-03-12 11 20 28 南3姉妹を御三家で統一するなら エンペルト:南春香 ジャノビー:南夏奈 フォッコ:南千秋 -- (ユリス) 2015-02-01 11 52 18 夏奈はゾロアークがいいと思う、これはガチ。 -- (ハヤシオヤシュナツ) 2013-11-10 14 38 32 千秋のクラスメイトで 内田はミミロルorミミロップ,吉野はチョロネコ(声優繋がり アニメ二期の腹黒さ) が似合うと思う。 -- (名無しさん) 2011-08-05 22 16 34
https://w.atwiki.jp/pam-iwate/pages/1040.html
みなみかた温泉 ひのき風呂や露天風呂、サウナなどもあるみなみかた温泉。休憩所にはカラオケも完備。疲れを癒しながらリフレッシュできる憩いのスポットです。 みなみかた温泉 〒 宮城県登米市南方町原前24 TEL:0220−58−2789 FAX: ※画像をクリックするとパンフレットが開きます。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 ホームページ http //www.tome-city.com/asobu_d.php?id=361 〈ブログ〉 みなみかた温泉 原前の湯 http //blogs.yahoo.co.jp/yupuruakisen/60939396.html みなみかた温泉 http //blogs.yahoo.co.jp/memekiti03/27108980.html みなみかた温泉 http //blogs.yahoo.co.jp/noranora0409/57593652.html 携帯サイト 最新のチラシ imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 《周辺情報》 登米市歴史博物館…幕藩体制下の武家文化と民衆の暮らしを http //www1.atwiki.jp/pam-iwate/pages/1472.html 登米市伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター…水鳥の楽園 http //www1.atwiki.jp/pam-iwate/pages/616.html みやぎの明治村…明治のロマン漂う… http //www.toyoma.on.arena.ne.jp/ サトル・サトウ・アート・ミュージアム…環境造形アート作品の http //www.satorusato-artmuseum.jp/ 石ノ森章太郎 ふるさと記念館…当時の落書きや愛蔵書なども展示 http //www.city.tome.miyagi.jp/kinenkan/ 長沼温泉 ヴィーナスの湯…豊富な湯量が自慢の源泉100%の温泉 http //www.tome-city.com/venus/ チャチャワールドいしこし…大人から子供までアドベンチャー気分 http //www.chachaworld.jp/toppage.html 道の駅津山・もくもくランド…木の香漂う店内には http //www3.ic-net.or.jp/~moku2/ 道の駅・林林館…源氏ボタル生息地 http //www1.atwiki.jp/pam-iwate/pages/629.html 産直なかだ・愛菜館…農産物直売所・お食事処・加工所 http //park22.wakwak.com/~nakada-aisaikan/ 登米ふれあいの森…五感を刺激して心とからだをリフレッシュ! http //www1.atwiki.jp/pam-iwate/pages/1469.html みなみかた温泉…休憩所にはカラオケも完備 http //www1.atwiki.jp/pam-iwate/pages/1040.html #blogsearch /
https://w.atwiki.jp/lakcy/pages/48.html
泣き崩れそうな岩崎さんを見て、俺は動揺していた。 (何でだ・・・?何で今にも泣きそうなんだ・・・?!教えて、ゴッドーーー!!) ってふざけてる場合じゃない。 ど、どうしよう・・・どうすればこの状況を打破できるのか――― 「・・・答えてくれたら良いから・・・」 岩崎さんは、震える声でやっとそう言った。 (答え・・・それは―――) 「やっぱり、岩崎さんのおかげなのかもな・・・」 「・・・・・え?」 「ああいや、岩崎さんだけじゃなくて、小早川さんもだよ。俺が今も笑っていられるのは、素晴らしい友達に会えたからじゃないかなぁ・・・って思う。」 岩崎さんの顔は、少し赤くなっている。 「・・・そう・・なの?」 「そうさ。やっぱ人って独りじゃ生きてく事なんか不可能だろ?」 「・・・そうだね。」 「人は誰かの助けが無きゃ生きていけない。だから、俺は立派な友達が助けてくれると信じてるんだ。」 「・・・私なんかが・・・?」 「何言ってるの。現に今、助けてくれてるだろ?俺は、その気持ちがあれば他に何も要らない。」 岩崎さんは、少し落ち着いたようだ。 「・・・私、これ位の事しか・・・出来なくて・・・」 「いいんだって。それで―――」 ボコボコ・・・ 「あっ・・・!」 岩崎さんが指差した方を見ると・・・ 「アッーーーーーーーー!鍋がぁ!」 しまった、凄い放置していた。 「火を止めないと・・・って熱っ!」 お湯が滝のように吹き零れていて、非常に危険な状態だった。 これを処理するのに数十分かかったという・・・ 次のページへ
https://w.atwiki.jp/hutarikiri/pages/55.html
原作部分======================= 275 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2008/07/14(月) 07 18 51 ID BaNtM6hG ほ 276 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2008/07/14(月) 22 26 17 ID OHJ8Dwz6 シ 277 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2008/07/15(火) 19 04 04 ID wS1GJvJC い 278 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2008/07/15(火) 19 15 16 ID egoX2DUu モ 279 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2008/07/15(火) 20 38 16 ID izTCyXan ノ 280 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2008/07/15(火) 21 57 39 ID iBM8qt4Z は 281 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2008/07/16(水) 01 31 56 ID +0TnbPqT つ 282 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2008/07/16(水) 19 23 18 ID takuDWl1 め 283 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2008/07/16(水) 19 42 12 ID 4pbP2pyd 切 284 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2008/07/16(水) 23 37 24 ID Vvfntise り 本文========== 299 名前: 注意書き ◆AO.z.DwhC. [sage] 投稿日: 2008/07/26(土) 04 55 12 ID eUfC4B1w 久しぶりに来たら 275-284が素晴らしい連携プレイに感動。 「ほしいものはつめきり」で二人きりネタを書いてみました。 前回と同じくむず痒い系で、エロぬるめです。災害ネタ注意。 よろしければお付き合いください。タイトルは「ほしいものはつめきり」です。 300 名前: ほしいものはつめきり ◆AO.z.DwhC. [sage] 投稿日: 2008/07/26(土) 04 55 47 ID eUfC4B1w 爪切り欲しいですー、と俺の隣で寝ていたはず少女がつぶやいた。 「……そうかよ」 「だって、痛いでしょう?」 何がおかしいのか、ソイツはくすくすと笑いながら俺に擦り寄ってくる。裸で コトに及んだ後なので、汗ばんだ肌と肌がぴったりとくっつくようだ。同じも のを食べて同じ生活をしているはずなのに、なんだってコイツはこんなにいい 匂いなんだろうか。 男と女の違いか。俺は自分でも分かる自分の汗臭さにうんざりしているという のに、不公平である。 抗議の意味も込めて無理やり腕の中に閉じ込めると、やっぱりいい匂いがして、 不覚にもちょっと興奮した。男ってのはほんとに単純な生き物である。 *** 災害ってマジ怖い。 というのが、一夜にして住んでたマンションも仕事場も近所のコンビニもいつ も通ってた駅も全部失くした俺の正直な感想だ。もうほんと、マジで地震怖い よ、ホント。 幸いにも俺はすぐさま救助隊に救助をしていただけたので、なんとか命の危険 からは(比較的)離れていられた。 いたのだが、禍福は糾える縄の如しとはよく言ったものだ。避難所についた俺 の日常は、まさしく災いなるかな。避難先がスラムとはこれいかに。 人間の本性というのは災害時とか緊急時にはそれはもうモロに剥きだしになる。 普段いくら文明人を気取ってても、文明生活が送れないと人間は獣になってい くものらしい。 避難所は避難所と書いて「弱肉強食」と読む、そんな場所だった。ていうか、 一部を除いてほぼ地球全体がそんなかんじらしい。あまり入らない電波を運良 く受信したテレビによると。 まあそりゃそうだ。世界中を突然襲った地震は、俺たちの生活を根底から根こ そぎ揺さぶりまくり、壊していった。 ほとんどの建物は倒壊し、マトモに動いている機関もあるにはあるが、マトモ に動いていない機関の方が圧倒的に多い。かろうじてなんとか機能しているら しい国会も、今は目先のことで手一杯のようだし、頑張ってるらしい災害救助 隊も自衛隊も、正直この事態では焼け石に水だ。底の抜けたバケツで水を汲む ような作業を毎日繰り返している、彼らには気の毒な話だが。 まあとにかく、ある日突然ぶっ壊れた世界に、なんのスキルもない俺はぽつん と放り出されたわけで。 301 名前: ほしいものはつめきり ◆AO.z.DwhC. [sage] 投稿日: 2008/07/26(土) 04 57 24 ID eUfC4B1w *** スラム街……じゃなかった避難所は、日に日にガラが悪くなっていく。 災害救助隊も自衛隊も引き上げ、仮設テントだけが残ったこの場所にはとりあ えずの食糧がある。ついでに雨露をしのげて尚且つ人もいる。 ぽつりぽつりと人が集まりだし、次第に大きな集団となるのに時間はかからな かった。 俺は比較的最初からこの避難所にいるため、なんとか自分のテントを確保でき たのだが、そうでない後発組はすぐ傍の廃ビルなんかに身を寄せているようだ。 どう考えても快適とはいえないだろうが、まあこの近所にいれば少なくとも人 はいるし、微々たる食糧もあるので心情的には理解できなくもない。 ……その食糧にしたところで、正直もう尽きかけているのだが。 初日からコツコツ貯めていた非常食がある俺はそれなりに余裕があるほうだが、 隣近所の住民は日に日に殺気立っている。出歩けばガラの悪いお兄さんたちが ウロウロしてるし。 まあ、極力出歩かないようにして、ついでに食糧持ってるのバレないようにし て、なんとかやり過ごそう。 「…………やめてくださいっ!」 堅実かつ後ろ向きな今後の方針を決定し、俺が眠りに落ちようとしたとき、唐 突に女の悲鳴が聞えてきた。いつもの俺なら無視する。隣近所も無視してる。 うーん。やっぱり無視しとこう。眠いし。 「いやぁぁっ! だれか、誰か助けて!」 「誰もこねえよ。みんな自分が可愛いからな」 「そうそう、諦めて一緒に楽しもうぜえー」 そういうプレイですね。分かります。 近頃では売春組織の台頭のおかげで、道端で犯される女は全くいなくなった。 何しろ、道を歩いている女がもし組織に所属している売春婦だとして、いきな りレイプなんてしようものなら袋叩きにされて、さらに身ぐるみ剥がれてこの 地域一体を追い出されてしまうのだ。 そんなおっそろしい博打を打つようなアホは滅多に居ない。 ということは、きっと悲鳴をあげている女はそういうところのお姉さんで、尚 且つプレイの真っ最中という可能性が高いわけで。 ――やっぱ無視して寝とこ。 302 名前: ほしいものはつめきり ◆AO.z.DwhC. [sage] 投稿日: 2008/07/26(土) 04 57 53 ID eUfC4B1w 「そ、そんなことないっ! だれかぁっ! 助けてっ!」 「だーかーらー、無駄だっていってるだろ? 安心しろよ。ちゃあんと、食糧 も分けてやるって言っただろ?」 なんだよもー、いい加減演技過剰だぜ姉ちゃん、男ってのは繊細だからあんま りしつこいと萎えちゃうんだぜ。などと、勝手にアドバイスをしてみる。 それにしてもいつまでもやかましいヤツらだ。とっととしっぽりヤって、そん で俺を寝かせてくれや。オカズ提供してくれるのは嬉しいけど安眠妨害なんだぜ。 好き勝手に(脳内で)文句を並べたてていると、テントの外からとても演技とは 思えない泣き声が聞えてきた。 「や、やだ、やだ、やだ、やだよう……」 マジかよ。ほんとにガキじゃないか。 どう考えても幼いとしか言いようのない泣き声は、男たちの嗜虐心を煽ってし まったようだ。女の嗚咽に重なるようにして下卑た笑いが響く。 うわあ、駄目だ。なんか駄目だ。なんか知らないけど駄目だ俺、こういうの。 少女――少女なのだろう、おそらく――の涙まじりの嘆願が俺のテントまで響 いてくる。 これやっぱ、演技とかじゃねえんだよなあ? *** 今まで、こういういわゆるレイプというか強姦というか、合意でない性行為の 現場に居合わせたことがない訳じゃない。自慢じゃないが俺の現在の住処の治 安は最低レベルなのだ。 だけど、ここまで嫌がっている女の子が目と鼻の先で犯されようとしている、 という状況は初めてだった。 何しろここではみんながみんな自分が生きるのに必死で、売れるものは身体で も売る女は山ほどいる。そして、その大抵は食糧が手に入ると聞かされれば大 人しく身体を開いていた。多少の抵抗の差はあれど、少なくとも俺が目撃した ことのある現場ではそうだった。 ついでに言うなら、女の方も逞しいもので、男たちに交渉を持ちかけているも のまでいた。 最近では、その辺りの交渉を一手に引き受ける売春組織の元締めのような存在 まで現れている。 聞くところによると、売春組織は組織を通さない売春に厳しいらしい。売る者 も買う者も、組織を通して「商売」をするのがこの辺り一帯の暗黙の了解なん だと。まあ、価格調整ってのはどんな市場にも欠かせないものなんだろうな。 その代わり、組織は一定の値段で常に商品を供給してくれるし、女たちを守っ てくれる。 持ちつ持たれつのずぶずぶでダーティーな関係、というやつだ。 だからてっきり……てっきり、この少女もそういう「プロ」なんだと思ってい たのだが。 どうやら、俺の考えは思いっきり的外れだったらしい。 少女の甲高いすすり泣きがいっそう激しくなり、男たちが彼女を殴りつけて黙 らせた。 いくらなんでも、「商品」への扱い方ではない。組織に知られればタダではす まないだろう。 ――こりゃ、ガチのレイプだわ 303 名前: ほしいものはつめきり ◆AO.z.DwhC. [sage] 投稿日: 2008/07/26(土) 04 59 15 ID eUfC4B1w *** どーすんの俺、どーすんの? どーすんのよ!? 頭の中ではぐるぐると少女の悲鳴と男たちが彼女を殴打した鈍く暴力的な音が 渦巻いている。今もまだ泣き喚いている女の子は可哀想だ。助けてあげたい。 だけど俺に何が出来る? 暴力なんてからっきしの俺がなんかやたらと荒事に 慣れてそうなお二人さんに立ち向かうなんて無謀に過ぎるし、なにより怖い。 ビビりだと言われようが怖い。オレ、イタイノ、キライ。 かといって誰かに助けを求めるってのも現実的じゃない。現にこの騒ぎの中、 隣近所の連中はガン無視を決め込んでいる訳だし。 「なんだよ、お前」 「コイツはオレらが先にみっけたんだからさー、早い者勝ちでしょー?」 とか考えてる間に、俺はテントの外にワープしていたようだ。身体が先に動く とか、マジであるんだなー。いやいや、吃驚仰天。あと予想通りお兄さんたち すごいガラ悪い。何この世紀末覇者。 「……あー、のさ。嫌がってるみたい――」 「ああ゛!? あのさー、オレらお楽しみの真っ最中なわけ。見てわかんでしょ?」 「すっこんでろ」 俺の台詞を遮って世紀末覇者その1が多分さっきまでの悲鳴と嗚咽の主であろ う少女を顎で示した。 ――ありゃりゃ、ズタボロ。 黒髪の、多分普通のかっこして普通に笑ってれば可愛いっぽい少女は顔面蒼白 でガタガタと震えている。傷だらけの細い体に申し訳程度に纏わりついている ボロボロの服が痛々しい。 「ていうかさ、組合にバレたらやばいよこれ。袋叩きだし」 「はあっ!? つーか何、組合って」 「……なんていうか、売春管理組合?」 どうやら、世紀末覇者二人組みは、この辺りにきて間もない新参の流入者だっ たようだ。組合のことを知らないとあれば、そりゃ道端でレイプとかいう命知 らずな真似もできるわけだよな。 うんうん、と心の中で頷きながら二人組みをもう一度見ると、どうやら焦って いるようだった。 「そんなんあんの? ていうかどういうの? なんでヤバいの?」 「そんなのがあって、女の子の斡旋とかしてくれて、ルール守んないと袋叩き に身包み剥がされてポイ」 「マジで!?」 「マジで」 口々に問いかけてくる覇者二人に、我ながら適当な返事を返す。見た目は怖い けどすごい馬鹿っぽいなコイツら。なんか好感すら抱ける馬鹿だ。レイプまが いの真似さえしてなけりゃ、こういう馬鹿は好きなんだけどなあ。残念だ。出 会い方が違えば友達くらいにはなれたかもしれないのに。 まあでも、これならなんとか、適当に言いくるめてお引取り願えそうだ。 304 名前: ほしいものはつめきり ◆AO.z.DwhC. [sage] 投稿日: 2008/07/26(土) 04 59 58 ID eUfC4B1w *** 覇者二人に斡旋窓口への道案内を口頭で伝え終わると、ようやっと人心地つい た。 ため息とともに座り込むと、同じく地面にへたり込んでいたままの少女と目が 合う。薄汚れてはいるが、やはりなかなか可愛らしい。 とりあえず害意がないことを引き攣った笑顔で示し、俺はテントの中に戻るた めに踵を返す。と、後ろから少女の声が掛かった。 「あ、あのっ! ありがとうございました」 「どういたしましてー、暗い中に女の子一人で歩くのは危ないから今度から気 をつけなね。じゃあお休みー」 律儀に立ち上がってぺこりと頭を下げてきた少女の、ボロボロの服の隙間から 白い肌が覗いている。夜目にも鮮やかに、なだらかなカーブを描く胸とか腰と か脚とかをなるべく見ないようにして早口で少女にそう言って、俺はテントに 引っ込んだ。 *** まあそんな訳で、実にありがちなイベントを経て知り合った少女の名前は、タ カサキリオというらしい。どういう字を書くのかはしらないが。 わりかし可愛いタカサキリオは今年十八歳らしい。やっぱガキだ。寮制の女子 高に通っていたが、その高校もとっくに機能しておらず、両親とは見事に連絡 が取れないそうだ。まあ、よくある話だ。混乱を極めている混沌に満ちたこの 世界では。 でまあ、なんだかんだでここに流れついたタカサキリオは、なんだかんだで俺 のテントに居座ることになった。正直うっとうしい。が、一度助けてしまった 手前無碍にするのもなんだかなー、といった葛藤があるわけで。 流されやすい日本人、ノーと言えない日本人の典型である俺としてはなし崩し 的にこの奇妙な共同生活を受け入れることしかできなかった。 305 名前: ほしいものはつめきり ◆AO.z.DwhC. [sage] 投稿日: 2008/07/26(土) 05 01 18 ID eUfC4B1w 女の子と二人きりでのテント生活というのは、この絶望的な状況の中でほとん ど唯一といってもいいくらいのラッキーイベントだろう。きっとそうだ。そう に違いない。と、自分を誤魔化しつつ、俺は日に日に減っていく食糧を横目に タカサキリオに問いかけた。 「……で、どうすんだよ」 「どーしましょーかー」 へらり、と笑って俺の問いをかわしたつもりらしいタカサキリオは、しかしそ の後の沈黙に耐え切れなくなったらしい。 「…………ごめんなさい。私の所為ですね」 しおらしく謝って、タカサキリオは俯いた。日に焼けていない項の白さがまぶ しい。細い首筋にはらりとかかる黒髪は、どこかパサついている。栄養が行き 届いていないのだろうか。 俺がコツコツ備蓄してきた食糧はこの少女の所為でずいぶんと消費されてしまっ たはずなのだが、やはり足りないか。環境の所為もあるのだろうが。 明日の保証もないようなこんな事態では、腹いっぱい食べる、なんてのは夢の また夢である。 「別に謝らなくてもいい。本気でイヤだったら俺も追い出すなりなんなりして たさ。それに、遅かれ早かれ、食糧は尽きてただろうし」 「ですよねー!」 凹んでいる彼女を慰めるために言った俺の言葉に、タカサキリオは実に軽い調 子で答えた。 先ほどまでのしおらしさはどこへいったのか。ていうか俺は騙されたのか。い や現在進行形で騙されてるのか。 「どっちなんだい?」 「何がですかー?」 危ない。思考が声に出ていた。怪訝そうにこちらを見つめるタカサキリオを、 曖昧な笑いで誤魔化す。 優しい微笑みを浮かべた好青年に、タカサキリオは胡乱な目を向けて言った。 「……で、どーしましょー?」 「俺はとりあえずここ引き払うよ。このまま居てもジリ貧だしな。テントはお前 にやるから好きに使ったらいい」 前々から考えていた。このままここに留まっても、そのうち食糧も尽きるし、 テントだっていつかは崩れる。このスラム状態では住民の力で復興、という線 も難しい。 それになにより、いつまでもここに居たら、この状態に慣れてしまうだろう。 実際、俺はレイプや暴力に、それまでの人生では考えられないくらい慣れてし まった。きっとこれからもどんどん慣れていくだろう。そのうち、人が死んで もなんともなくなるかも知れない。よくも悪くも、人間は慣れる生き物なのだ。 そう考えると、俺は心底自分が恐ろしくなる。 そんな自分になる前に、本当ならもっともっと早くここを出て行くべきだった のだ。 だけど俺は怖かった。災害でめちゃくちゃになった街並みを歩ことが。で眠っ ているだろう数々の死体の上を歩いて越えていくことが。どうしようもなく怖 かった。 その所為で、俺はズルズルとこの荒みきった場所に住み着き、慣れてしまった。 306 名前: ほしいものはつめきり ◆AO.z.DwhC. [sage] 投稿日: 2008/07/26(土) 05 02 32 ID eUfC4B1w けれど、その負の連鎖を断ち切って、ここを出ようと思えるようになったのは、 タカサキリオのおかげだ。 あの夜、タカサキリオがここで襲われていたとき。 俺は彼女を助けようと思った。助けたいと思えた。 この荒れきった場所で、すり減っていった良心が、タカサキリオのおかげで蘇っ たのだ。 だからもう、俺はここには居られないし、居たくない。 ありがとうタカサキリオ。君も大変だと思うが頑張れよ。うんうんと頷きなが ら、タカサキリオに笑いかけると、彼女はにっこりと微笑み返しながら口を開 いた。 「わたしも行きます。どうせここに居ても、どーしよーもないみたいだし」 はい? いやいやいや、あのなお嬢さん。呆れて口が塞がらない俺をよそに、 タカサキリオはにこにこと笑う。 「連れてってください。わたし、もう一人でいるのイヤです」 「……あ、あー、うーん……」 そう言われると、俺も辛い。なにしろ、このままここにタカサキリオがここに 留まるとしたら、彼女の運命はほぼ間違いなく娼婦か餓死かの二択である。加 えて、「一人がイヤだ」といったタカサキリオは酷く辛そうだ。 彼女の所為で復活してしまった良心がちくちくと痛む。 「じゃ、明日出発ってことで。今日は明日に備えて寝ましょー」 勝手に話を纏めたタカサキリオが、これまた勝手に提案する。 俺の寝袋に包まって寝息を立てだしたタカサキリオの妙に安らかな寝顔に、俺 は苦笑することしかできなかった。 307 名前: ほしいものはつめきり ◆AO.z.DwhC. [sage] 投稿日: 2008/07/26(土) 05 05 12 ID eUfC4B1w *** 寝袋はタカサキリオが転がり込んできたときから、彼女のものになった。 というわけで、俺は必然的にそのまま寝る訳で。最初こそ身体がギシギシと痛 んで仕方がなかったが、今ではすっかり慣れてしまった。いつもどおりに寝転 ぶと、テントの下の地面のひんやりとした固い感触が伝わってくる。 (食糧と、水と、あとは配られた災害グッズと寝袋) 頭の中で指折り確認をしながら、明日の旅立ちに備えていると、ふいに近くで 影が動いた。 闇に慣れた目を凝らす。俺に近づいてくる影は、どうやらタカサキリオのよう だ。 「寝てますかー」 ぼそぼそと問いかける声は、確認のようで確認じゃないような、低く潜められ た声だった。 サラサラと髪が揺れる音がする。なんとなく、どう返事をしていいのか思いつ かなかった俺は、彼女の問いに答えないことにした。 「寝てますねー」 覆いかぶさるようにして俺に近づいたタカサキリオは、華奢な手のひらで俺の 頬を撫でる。くすぐったい。というか、何がしたいんだ。 「……髭のびましたねー」 じょりじょりと無精ひげをさするタカサキリオ。仕方ないだろう、水は貴重品 だし、カミソリは共同なんだから。そう毎日手入れなんか出来ないんだっつー の。 「ほんとに連れてってくれるんですかね」 拗ねたように俺の唇を抓ったタカサキリオは、ぼそりと呟いた。痛い。つーか 俺信用ないな。一応連れて行く気はあるぞ。よっぽどそう言ってやろうかとも 思ったが、唇を捻り上げられた状態でそんなこと言うのはなんか癪だった。 「うん、モチロンだよ」 「わあい、ほんとー?」 唇から指が離れた後も、微妙にムカついていたので無言を通していると、突然、 声色を変えたタカサキリオが一人芝居をはじめた。 「だってリオちゃんのこと好きだから」 「わたしも好きー」 「もう離さないぞー」 え? この子なにやってんの? なんか可哀想な子だな、タカサキリオ。いろん な意味で悲しい子みたいだぞ。もうどの辺りで起きたらいいのか分からず、俺 はひたすら無言を貫いた。だってどう考えても気まずいだろ、俺が起きたら。 俺の葛藤ととまどいを知ってか知らずか(まあ知らないんだろうけど)タカサキ リオは一人芝居をやめ、俺に覆いかぶさった。長い髪が顔にかかってくすぐっ たい。 ていうかもう、何この状況!? 意味わかんない! あとタカサキさん、微妙 に胸が当たるのでこの体勢はちょっとヤバいっていうか、お願いだから下りて ください。 308 名前: ほしいものはつめきり ◆AO.z.DwhC. [sage] 投稿日: 2008/07/26(土) 05 07 21 ID eUfC4B1w 「…………好き」 なんか反応し始めている下半身を必死で宥めていると、頭上からタカサキリオ の囁きが降ってきた。何このフラグ。何フラグ? ていうかこれフラグ越して ね? どこでこのルート入ったんですか嬉しいけどちょっと困る。 ぐだぐだとくだらない事を考えていると、唇が柔らかいもので塞がれた。少し だけ荒れた唇は、しかし十分柔らかくてふんわりしてて、ちょっと息子がヤバ い。 タカサキリオは未だ俺の上に跨ったまま、口づけを続けている。 「好き、です」 泣きそうに震える声で、タカサキリオはそう呟きながら俺に口づけを降らせて いった。二人きりのテントの中には、タカサキリオの言葉だけが空気を揺らす。 拙い口づけの雨が降り注ぐ中、俺はひどく動揺していた。 女の子と二人きりのテントの中で、その女の子に告白されてしかもキスされて いるという、この状況。フラグってレベルじゃねーぞ! 「マジで」 「…………起きてたんですか?」 おお、声に出てしまったぜブラザー。やはり泣き出しそうに顔を歪めていたタ カサキリオが、小さな声で言った。 「ごめんなさい」 「いや、いい。俺も寝たフリしててごめん」 「……好きです」 脈絡ないな、おい。やはりタカサキリオも俺に負けず劣らず動揺しているらし い。引き攣りまくった顔が、初めて会ったあの夜を思い出させて、なんだか胸 が痛む。 「……ありがとう」 「迷惑ですか?」 「…………嬉しいよ」 うん、確かに嬉しい。女の子から告白されるなんて、生まれて初めてだからな、 俺。惜しむらくは、タカサキリオの年齢と俺の年齢が実に犯罪チックな点だ。 いくら俺でもさすがに三次元の未成年はちょっと……なあ。 「それって、どういう意味ですか?」 「いやだから、嬉しいって」 「…………わたしのこと好きですか?」 「好きだよ」 ――やっちゃった。 俺の脳裏をそんな言葉が掠めて行った。 確かにタカサキリオのことは大事だと思ってるし、好きか嫌いかで言えば好き だけど、っていうか好きなんだけど、この状況でこの答えはマズい気がする。 「じゃあ、その……しましょう」 ほらな。だってルート的には絶対こうなるもん。フラグ見逃してたのが痛かっ たよなー。これなんてエロゲ? 頭の中を駆け巡る思考は、圧し掛かってくる 暖かい重みの前で霧散する。 が、これはヤバいだろ。慌てて起き上がり、俺の上に乗っていたタカサキリオ を引き剥がす。 309 名前: ほしいものはつめきり ◆AO.z.DwhC. [sage] 投稿日: 2008/07/26(土) 05 08 04 ID eUfC4B1w 「あのね、」 「――初めて会ったとき、助けてくれて嬉しかったです。ここに置いてくれて すごく嬉しかった。こんなに親切にしてもらった事、あの地震の時から、今ま で無かった。身体目当ての人はいっぱい居たけど。なんにもしてないわたしの こと、なんにもしないで守ってくれて、嬉しかった。一緒に連れてってくれるっ て言ってくれて嬉しかった」 「だから、」 「わたし、ずっと傍にいたいって思った。ずっと一緒に居て欲しいって思った。 好きだから。すごく好きだから」 タカサキリオは俺の言葉を遮り続ける。ちょっとは俺にも話させろ。 「だから、俺も好きだから。な?」 「……怖いの。わたし、怖いんです。あの地震のとき、全部無くなっちゃった。 またいつか同じことが起きたら、今度もみんな失くしちゃったら、わたしもう 生きていけない」 タカサキリオは、細いからだを震わせて、搾り出すように言う。俺は何も言え ずに、ただ彼女の言葉を聞くことしかできなかった。 「だから、して欲しいんです。……そしたら、きっとわたし大丈夫だから」 今にして思えば、何がどう大丈夫なのか分からない。けれど俺は、間抜けな事 に俺は、その時、その言い分に納得してしまった。タカサキリオは不安だった し、俺も不安だった。 そうして、不安な者同士は、互いを抱きしめて、身体をくっつけて、お互いの 高鳴る鼓動を聞きながら、しばらく息を潜める。 お互いの存在を確かめるようにして、抱き締めあった。 310 名前: ほしいものはつめきり ◆AO.z.DwhC. [sage] 投稿日: 2008/07/26(土) 05 10 33 ID eUfC4B1w *** 薄暗いテントの中は、二人の息遣いだけが響いていた。顔を近づけないと互い の表情さえも見えない暗闇の中で、俺たちは身体を重ね、手探りで相手の身体 をまさぐりあう。 興奮で上がる息と、相手の体温だけがお互いを照明している。 「……んっ……あ……ぅ……んん……」 探り探り、タカサキリオの細く柔らかい体に手を這わす。意外に豊かな胸に尖っ た乳首の固い感触。すべらかな腹から下に指を伸ばすと、彼女は怯えたように 身じろぎした。 「怖い?」 「……大丈夫。へい、きです……ん……」 問い掛けに首を振って、タカサキリオは口づけを強請るように俺の首に手を回 した。 拙いそれに応えながら、次第に深く舌を絡め合わせる。くっついた頬に触れた 睫毛が、かすかに震えていた。 「ん……むぅっ……んん……ふ……」 テントに響くぴちゃぴちゃとした水音が、淫靡な雰囲気を作り出す。 寝袋の上に身体を横たえたタカサキリオは、俺の首に腕を巻きつけ、餌をせが む雛のように、俺が唇を離すたび、唇を寄せてキスをせがんだ。 臍の下辺りに置いたままの手を、ゆっくりと下ろすと、下着を撫でる。かすか に湿っているそこをつつくと、タカサキリオの身体が揺れた。 「んんっ!……ふ……ん……んぅっ……」 しばらく、ぷっくりと膨らんだ可愛らしい肉の芽をつついて楽しんでみる。抗 議するように、タカサキリオの爪が俺の肩に食い込んだ。 下着がしとどに濡れるまで、上から引っかいたり摘んだりを繰り返して、よう やく下着を脱がすと、潤ったそこから微かな糸が引いていた。粘つく粘液が薄 闇の中にきらきらと光る。 「……もう……ですから……」 「なに?」 俺の腕を掴んで、タカサキリオが言う。が、緊張で震える声はよく聞き取れな かった。聞き返すと、彼女は恥ずかしそうに顔を逸らす。 「……から、もう……その……」 「あー……わかった」 流石にこの状況で彼女の行動が何を意味するのかくらいは俺でも分かる。エロ ゲじゃ鉄板のシチュエーションだ。しかし実際体験すると、それほど萌えないっ つーか、萌える余裕がないもんだな。 極度に緊張しているらしく、触れ合ったタカサキリオの身体は小刻みに震えて いる。その華奢な身体を抱きしめて、俺はゆっくりと彼女の身体を開いていっ た。 311 名前: ほしいものはつめきり ◆AO.z.DwhC. [sage] 投稿日: 2008/07/26(土) 05 11 15 ID eUfC4B1w *** タカサキリオの中は熱くぬかるんでいて、キツく俺を締め上げる。 苦しげな声をあげるタカサキリオは、行為に慣れていないらしい。もしかした ら初めてなんじゃないだろうか。俺も慣れているわけではないので、無理をさ せているような気がする。 「痛くない?」 「……ん……へいき……じゃ、ないかも……」 それは困った。だがしかし、俺も今更引っ込みがつかないというか。仕方ない ので、とりあえず彼女の胎内に納まったまま、俺たちはぴたりと身体をくっつ けて抱き合った。そのままタカサキリオの呼吸が落ち着くまで待つ。 お互いの汗ばんだ肌と、吐息が重なる。セックスのことをたまに「一つになる」 と表現するが、本当にその通り、俺たちは一つの塊になって静かに繋がってい た。 不意に、タカサキリオが俺の耳元に囁く。 「ね、わたしのこと、本当に連れてってくれますか」 お前まだ気にしてたのか。今更置いてかないし、そもそもちゃんと連れてくつ もりでしたよ。 「ああ」 「……わたし、と、ずっと一緒にいてくれますか」 短く俺が応えると、タカサキリオは一瞬安堵したように力を抜き、その後身体 を強張らせてそう尋ねた。忙しいヤツだ。 「一緒にいるよ。……俺な、お前と会えて良かった」 なんか恥ずかしいこと言ってるぞ俺。どうすんのコレ。でもタカサキリオが嬉 しそうに、ホントですか、とか言ってるからいいや。なんかそれでいいや。 「好きだよ、リオ」 「……わたしもです」 小学生みたいな告白のあと、お互いに顔を近づけて、笑い合った。 自然に唇同士が触れ合って、俺たちは何度目かのキスを交わす。 次第に熱を帯びた口づけと共に、ゆるやかに腰を揺らすと、タカサキリオもそ れを受け入れるように身体を揺らした。 312 名前: ほしいものはつめきり ◆AO.z.DwhC. [sage] 投稿日: 2008/07/26(土) 05 11 37 ID eUfC4B1w *** 「爪切り欲しいですー」 事が済んで、お互いに息を整えている最中、タカサキリオはぼんやりとした口 調でそう言った。かなり無理をさせてしまったはずなのだが、意外にも元気そ うだ。 「……そうかよ」 「だって、痛いでしょー?」 くすくすと笑いながら、俺に擦り寄ってくる彼女は、なんだかふわんといい匂 いがする。ちょっと復活しかける息子を宥めていると、唐突にタカサキリオは 俺の背中に指を這わした。 「……いたっ!」 「でしょー? だから、爪切り欲しいですー」 現在俺の背中には、目の前の少女がつけた爪跡が散らばっているらしい。なぞ られただけなのに、ものすごく痛い。そういえば、先ほどからピリピリとした 痛みが背中を奔っていた。これのせいか。 「わたし、今一番欲しいもの、爪切りです」 「欲がねえな」 俺が痛みに顔を歪めていると、タカサキリオはぽつりと呟いた。この状況下で 一番欲しいものが爪切りって、おい。もうちょっと色々あるだろうよ。 よっぽど言ってやろうかと思ったが、タカサキリオがあんまり幸せそうな顔を しているので、俺はツッコミを控えた。俺イズ空気の読める男。 「 一番欲しいものは、もう手に入ったから。あとは爪切りだけあればいいです」 俺の内心を知ってか知らずか、タカサキリオはマイペースに続けた。 「……一番欲しいもの?」 「はい。……ずっと、一緒に居てくれるんでしょう?」 「……あー」 そういや、そんなことを最中に言ったような言わないような。いや、言ったな。 思い出すとちょっと恥ずかしいことも言ったような気がする。 あー、とかうー、とか俺が呻いていると、間近に近づいていたタカサキリオが 俺の鼻先にキスをして、にっこりと笑った。 「だからわたし、あとは爪切りでいいです」 「……そうか」 じゃ、せいぜい爪切り探しの旅にでも出るとしますかね。二人で。 313 名前: 終わり ◆AO.z.DwhC. [sage] 投稿日: 2008/07/26(土) 05 18 22 ID eUfC4B1w 終わりです、お付き合いありがとうございました。 保管庫編集お疲れ様です。 自分の話が入っていて嬉しかったです。 勝手なお願いなのですが、もしよろしければ話の発端になったレス( 113-119)も保管して頂けないでしょうか。 住人の方と一緒に作った話のつもりなので、住人の方のレスと一緒に保管してもらえると嬉しいです。 名前 コメント 半角文字***が修飾されてしまうので、頭に’(半角)を付けさせていただきました。 -- 名無し (2008-07-27 23 10 58)
https://w.atwiki.jp/oiko2009/pages/429.html
永禮弘之「マネジャーになってしまったら読む本」(2011) マネジャーになってしまったら読む本―リーダーシップに自信が持てる7つの方法 評価 ★★☆☆ ひとこと 昇進を機にダンナが購入した蔵書群から拝借。 引用されていた「キャリア形成の2つのステージ(筏下りと山登り)」はなるほどと思いました。 分類 経営 ソフトカバー 目次 Part1 マネジャーになんかなりたくなかった 第1章 リーダーシップ研修でよく聞く悩み マネジャーは損な役回り? 新任マネジャーの突き当たる壁 就職難、成果主義、リストラを見てきた会社不信の就職氷河期世代 成果主義がプレーヤー志向を強めてきた いまだ「ガラスの天井」に阻まれる女性マネジャー 年上部下の扱いに手を焼く若手マネジャー これ以上我慢を強いられるならば、マネジャーなんかならなければよかった 第2章 無理して頼られるマネジャーになろうとしない 日本人マネジャーは、リーダーシップに自信がない 「思い込み」思考の落とし穴 リーダーシップの基本は他人への影響力ではなく、自分自身で考え判断し行動すること リーダーに頼り過ぎると部下は思考停止になる カリスマ・リーダーは歴史上「負け組」だった コラム:リーダーのカリスマ性 Part2 新任マネジャーが陥る7つの思い込み 第3章 思い込み1:自分にはリーダーシップがない リーダーシップは天賦の才か あのガンジーも弁護士時代は頼りない若手だった リーダーシップは未来に目を向けることから始まる 理想に向けた試行錯誤が成長を促す 会社や上司が経験を積ませてくれない昨今の職場 未来への思いを持とう コラム:映画「ショコラ」の女性主人公に見るリーダーシップ 第4章 思い込み2:常に、部下には仕事で勝たなければならない 部下の評価や育成をする責任に戸惑いや不安を感じる 優秀なプレーヤーがマネジャーに選ばれる マネジャーになっても、すべての仕事で部下に勝とうとしていないか? プレーイングマネジャー制が、マネジャーの成長を損ねている マネジャー経験は成長のチャンス 「エースを抜く」と組織は強くなる 部下に勝ってもチームの成果は上がらない コラム:組織全体でリーダーを綿々と育てる「リーダーシップ・パイプライン」理論 第5章 思い込み3:指導力が高くなければならない 「スポ根」漫画のコーチは反面教師? HOW(方法)を教えると、部下は伸びない 指導することで、「自分の力」を誇示していないか リーダーの成長に必要な経験=「7:2:1」の法則 部下は指導するのではなく、「チャンス」と「目標」を与える 隙があるリーダーが組織を強くする 経験豊富な上司は部下との問いかけと対話を大切にしよう 指導力ではなく、仕事の経験が部下を伸ばす コラム:隙があるリーダーが全土を統一した古代中国 第6章 思い込み4:人望を高めなければならない 部下が上司を評価する会社が増えている 日本人マネジャーは、世界で一番信頼されていない? 部下に人気がある上司が、本当に理想のリーダーか 人間力なんて、どうすれば高まるの? 部下にとって尊敬する上司像とは? 部下は、リーダーの持つ「軸」に共感すればついてくる 曖昧な人望を高めるのではなく、自分の軸を固める コラム:リッツ・カールトン創立者の信念「ビジョンなき仕事をさせない」 第7章 思い込み5:リーダーシップのスキルやテクニックを身につけなければならない ビジネス書は「ハウツー本」であふれている スキルやテクニックを身に付ければ優れたリーダーになれるか 勉強熱心な「資格オタク」や、自分の成長だけを求める「キャリア・ボヘミアン」たち 武器はいくら磨いても、使い道を知らなければ使えない 「ライフキャリア」が武器の使い道を教えてくれる スキルやテクニックを身につけるのではなく、職業観を固めよう コラム:キャリア形成の2つのステージ(激流下りと山登り) 第8章 思い込み6:自分を犠牲にしなければならない マネジャーは自分を犠牲にしなければならないのか 無力感が働きがいや希望を奪う 他責の感情はリーダーシップの天敵 「3つのH」のネガティブワードに気をつける できない言い訳ばかり考えて、自己逃避するのはやめよう 肩の荷を降ろして、自分の強みに磨きをかける 苦手分野を部下に任せるには、リーダーとしての覚悟と自己開示がカギ 自分を犠牲にするのではなく、自分の強みを活かす 第9章 思い込み7:自分の分身をつくらなければならない プレーヤーとして優秀だったの自分と部下を比べてしまう 「マイクロマネジメント」をしても部下は動かない 自分の分身をつくろうとすると、部下は離れていく 過去の成功体験にしがみつく上司が、部下の成長を妨げる 部下に報連相を強要しない 結局、あなたの分身はつくれない コラム:20代、30代の若者たちに、社長を任せるサイバーエージェント Part3 悩まないリーダーシップ 第10章 「思い込み」思考をやめて、自分に自信を持とう 生まれつきリーダーシップがある人なんていない リーダーはスーパーマンではない 隙があるくらいが、ちょうどいい マネジャーの役割はチームの成果を高めること スキルやテクニックといった「武器」ではなく、リーダーとしての「軸」を固めよう 登る山を決めると、リーダーとしての覚悟が定まる 登る山が「自立」と「自律」を育む 強みを活かして、会社や上司に使われる道具を卒業する リーダーを受け入れるのは相手次第 時代や国によって、理想のリーダー像は違う 他責にして変化と成長を拒む人はリーダー失格 共通のキーワードは、正直、誠実、未来志向 コラム:状況対応型リーダーシップ論 エピローグ さらにリーダーとして成長していくための4つのステージ リーダーシップの思いこみから脱するのが成長の第一歩 「アラサー」の漠然とした不安を振りきる 今日の全力投球が未来への一歩 リーダーシップにはさらに4つの成長ステージがある 成長するには学習するしかない リーダーシップ成長への旅に出よう コラム:現在を管理統制する「マネジメント」と未来を創る「リーダーシップ」 気になる表現 メモ マネジャーの主な役割の内容チーム全体の方向づけ、ゴール設定 チーム全体の計画、予算、人材配置の設定 チーム内の情報共有、合意形成 チーム内の仕事の役割分担 メンバーへの仕事の権限委譲 メンバーとの意思疎通、動機づけ メンバーの評価 メンバーの成長支援 キャリア形成の2つのステージ筏下り:ゴールではなくプロセスに意味がある。とにかく目の前の急流と向き合い、自分の持つすべての力を振り絞ってその急流や岩場を乗り越えていく。この繰り返しの中で力をつける。 山登り:自ら登る山を決めてから始まる。意思決定の拠り所になるのが職業観。 参考文献 日経ネットPlus「働くニホン」 日本生産性本部「第10回 日本的人事制度の変容に関する調査」 リクルートマネジメントソリューションズ「昇進・昇格実態調査2009」 エドワード・l・デシ、リチャード・フラスト「人を伸ばす力」 池田守男「サーバントリーダーシップ入門」 司馬遼太郎「項羽と劉邦」 ジョセフ・S・ナイ「リーダー・パワー」 松下幸之助「指導者の条件」 ビジネス哲学研究会「心に響く名経営者の言葉」 ラム・チャラン、ステファン・ドロッター「リーダーを育てる会社、つぶす会社」 中原淳「企業内人材育成入門」 稲田和浩「5人の落語家が語る ザ・前座修業」 高野登「リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間」 大久保幸夫「キャリアデザイン入門」 ダニエル・ギルバート「幸せはいつもちょっと先にある」 浜口隆則「『心の翼』の見つけ方」 曽山哲人「サイバーエージェント流 成長するしかけ」 ワトソンワイアット社「日中韓リーダーシップ調査」 ケネス・ブランチャード「1分間リーダーシップ」 梅澤正「職業とは何か」 ジョン・P・コッター「リーダーシップ論」 参照している文献